野党ハンナラ党の安鍫律(アン・キョンリュル)議員は、安正男(アン・ジョンナム)建設交通部(建交部)長官が国税庁の付加価値税課長だった89年、ソウル江南区(カンナムグ)大峙洞(テチドン)徽文(フィムン)高校の真横にある125坪の土地を6億2500万ウォン(坪当たり500万ウォン)で購入したと主張し、不動産投機の疑惑があると提起した。
安議員は、国会建設交通委員会の建交部に対する国政監査でこのように主張し、「この土地は95年の財産申告当時、時価17億ウォンにのぼり、現在、安長官の三番目の実弟が駐車場に用途を変更して運用している」と述べた。
同議員は、「ソウルオリンピックが開かれた翌年、不動産価格が天井知らずの勢いで暴騰した当時、これといった目的も無く土地を購入したのは、差益を狙った典型的な不動産投機だ」とし、「当時の課長の月給で数億ウォン相当のソウル江南区(カンナムグ)の土地を購入できた事実も疑わしい」と問い詰めた。
これに対して安長官は、「一線の税務所長勤務の発令を受けた80年、1億5000万ウォンの貯蓄があり、当時年率33%の定期貯蓄に入れて6年後に貯金額が4倍になって、その金で購入した」とし、「この内容は(公職者)資産目録に具体的に書かれてある」と答弁した。
安長官は、97年の国税庁直税局長当時の収賄疑惑については、「検察で5〜6ヵ月間、子供たちの貯金通帳まで全部調査したが、何の証拠も出なかったし、(私に賄賂を渡したと供述したという)税務士の高(コ)某氏は面識も無く名前さえ聞いたことがない」と述べた。
また、S酒類商事の売り上げが数年間で急増した疑惑、務安(ムアン)国際空港の骨材納品授受など、実弟らがからんだ疑惑に対しても「全く介入した覚えが無い」と一蹴した。
金正勳 jnghn@donga.com