賭博ゴルフの容疑で逮捕された新安(シンアン)グループの朴順石(パク・スンソック)容疑者に対し、国税庁が数ヵ月前から集中的な内部調査を行ってきたことが明らかにされた。
建設交通部(建交部)の安正男(アン・ジョンナム)長官はこの日、国会の国政監査で「国税庁長を務めていた当時(朴会長に)問題があるとの情報提供があって内部的に調査を行うよう指示した」としたうえで「現在、かなり厳しい内部調査が行われているはず」だと述べた。
安長官はとりわけ「以前、朴容疑者に対する税務調査を行ったとの理由から昇進から脱落しそうになったこともあった」と明らかにしており、朴容疑者が国税庁長以上の高官から庇護を受けているという疑惑が広がっている。
安長官は「国税庁次長の時、朴容疑者に問題があると判断し、税務調査を行って数十億ウォンを追徴したことがある」とし「そのため昇進から脱落しそうになった」と述べた。
国税庁次長は庁長に次ぐナンバー2にあたるポストで、庁長またはその上のレベルが朴容疑者に関する税務調査をもみ消そうとした可能性もありうる。
安長官のこうした発言は建交部の国政監査で野党議員が「新安綜合建設の朴容疑者に問題が多かったにもかかわらず、長官が国税庁長の時代管理・監督をきちんと行っていなかったのではないか」と問い詰めたことに対する答弁だった。
国税庁は安長官の同発言と関連し「個別企業に対する税務調査の進捗状況と結果は対外的に明らかにすることができないよう法律に定められている」とし、税務調査いかんと時期・結果・背景などについては一切閉口した。
千光巖 iam@donga.com