「幸運の女神」は久しぶりに朴賛浩(パク・チャンホ、28)とLAドジャースに微笑みを浮かべた。
26日、LAドジャースタジアムで行われたドジャースとサンフランシスコ・ジャイアンツとの試合。勝負の分岐点は0—1で負けていた6回裏のドジャースの攻撃だった。
今シーズン朴の「支え役」として活躍しているショーン・グリーンが左右間を割る同点本塁打を放ったのが引き金だった。シェフィールドの四球に次ぎ、ドジャースの連続安打と相手のエラーが続き、相手の投手陣を揺さぶった。
ドジャースが6回に打者が一回りして記録した7安打のうち、ロードゥカーとベルトレー、クルーター、レボレー、グリーンら5人が放った安打は、いずれも芯に当たらなかった打球。魔術にひっかかったような状況に戸惑ったサンフランシスコは、二つの内野エラーまで重なり、7得点をドジャースに献納した。打者が一巡する間、朴も投手のそばを抜ける1打点の適時打を放ち、チーム勝利に一助した。
ドジャースが9—5で勝利。6と3分の1イニングの間3奪三振、5安打、4失点した朴は、9月に入って5回目の登板でやっと勝利を手にした。先月31日のコロラド・ロッキーズ戦以来26日ぶりに味わう勝利。
序盤は投手戦の様相を呈していた。1回、先頭打者のバーナードに本塁打を打たれた朴は、以降制球力の安定を取り戻し、無失点で抑えた。サンフランシスコ先発のリターも5回までは無失点で守ったが、6回で一気に崩れていった。
関心を集めていた朴とボンズの一騎打ちはあっけなく終わった。朴は5回、ボンズを内野ゴロで打ち取ったが、1回と3回消極的なピッチングで連続で四球を許すなど、正面勝負を避けた。
最近の8試合で7本塁打を放ち、67号を記録。シーズン最多ホームランの新記録にあと四つのところまで近づいていたボンズは3打席、無安打に止まった。
ナショナルリーグ西部地区2位のサンフランシスコを下したドジャースは、この日、西部地区首位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスが負けたおかげで、ポストシーズン進出に一縷の望みをつなぐことができた。アリゾナとは3.5試合の差、サンフランシスコとは2試合の差。ドジャースは今シーズン10試合を残している。
シーズン16勝11敗、平均自責3.36となった朴は、秋夕(韓国のお盆)の翌日の1日未明5時35分(韓国時間)、バンクウォンボールパークで行われるアリゾナ戦に登板し15勝に挑む。
金相洙 ssoo@donga.com