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米、戦争拡大の可能性を示唆

Posted October. 10, 2001 09:30,   

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米国と英国のアフガニスタンに対する空爆が昼夜を選ばず無差別的に実施されている。

こうしたなか、米国は「テロとの戦争」のため必要ならば他国への攻撃にも踏み切れるとし戦争拡大の可能性を示唆した。

米国は7日夜から二日連続でアフガニスタンの首都カブールなどに対し夜間の集中空爆を加えたことに続き、9日には初めて昼間にタリバーン政権の根拠地であるカンダハルに対し空爆を行った。

同日の攻撃は午前8時15分(韓国時間正午15分)カンダハルのタリバーン本部に集中されたと、タリバーン側関係者は伝えた。

これに先立ち、米国は同日午前4時50分、カブールの近郊と空港などに爆弾を投下しており、8日の夜にもカブールとカンダハル、北部のクンドゥスと戦略中心地マザリシャリフなどへの空爆を続けた。

米軍の空爆でアフガン人の国連スタッフ4人などおよそ30人が死亡したと、タリバーン側は明らかにしている。

また、タリバーン空軍司令官が死亡し、タリバン空軍基地の90%が破壊されたと、イランの官営IRNA通信が9日伝えた。

しかし、タリバーン側のスポークスマンは「空軍司令官が死亡したという報道は虚偽」だとしたうえで司令官は健在であることを強調した。

一方、ネグロポンテ国連駐在米大使は8日に国連安全保障理事会に送った書状で「我々は自衛のため他のテロ組織や支援国家らに対する追加行動が必要だと判断するかも知れない」という立場を示した。

また、ラムズフェルド米国防長官はこの日「アフガン内の攻撃目標物を拡大する計画であり、現在新しい標的の選定作業を行っている」と述べ、空爆対象と範囲をさらに拡大する考えを明らかにした。

米国の相次ぐ空爆にもかかわらずタリバン側は9日、全面的なゲリラ戦で対抗することを決意するなど、米国とその同盟諸国への抗戦を確認した。

米国の空爆に合せてタリバーンに対する攻勢に出ている反タリバーン勢力「北部同盟」側は8日、バジス、ゴル、サマンガンなどの地域で攻撃を開始しており、9日にはタジキスタン国境付近にあるクンドゥスでタリバン側との砲撃戦を行った。

ナディムス北部同盟ポークスマンは8日、AFP通信との会見で「1週間内に首都カブールを占領する考え」だと大言壮語した。

イスラム会議機構とアラブ連盟は10日、カタールの首都ドハでアフガンに対する米国の空爆と国際テロ問題について集中的に話し合う予定だと、アラブ連盟のムーサ事務総長が8日明らかにした。

国連安保理は8日、非公開の会議を開きアフガンに対する米英の攻撃を全会一致で支持したと、ライアン安保理議長が伝えた。



韓起興 eligius@donga.com