Go to contents

北朝鮮、離散家族訪問を突然延期...政府、対北朝鮮支援を再考

北朝鮮、離散家族訪問を突然延期...政府、対北朝鮮支援を再考

Posted October. 13, 2001 10:28,   

한국어

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の祖国平和統一委員会(祖平統)が12日、第4回離散家族訪問団の相互訪問とテ拳道(テクォンド)指導者らのソウル訪問を突然延期すると表明した。これを受けて韓国政府は、北朝鮮に対し強い遺憾の意を示すと共に抗議の電話通知文を送ったが、今後南北対話への影響が注目される。

特に金大中(キム・デジュン)大統領は同日、大統領府で行われた統一・外交・安保分野の閣僚らと昼食懇談会の席で、北朝鮮側による離散家族訪問延期を通知され「北朝鮮側に我々の立場を明確に表明できるよう必要な措置を講じるように」と指示した。金大統領が南北対話と関連して、これほど遺憾の念を込めた強力かつ具体的な指示を下したのは初めて。

北朝鮮の祖平統は同日、スポークスマン談話を通じて、離散家族の訪問を延期した理由について「殺伐とした警戒が敷かれた(韓国内の)雰囲気の下では、順調な来往を期待できず、なんらかの偶発的な状況が発生しないという保証もない」として「現在の情勢では安心して韓国を訪問するのは難しい」と主張した。

祖平統は、また「韓国で非常警戒措置が至急解除され、良い雰囲気が醸成されることによって、離散家族とテ拳道指導者らの交換訪問が早期に実現することを期待する」と述べたと、朝鮮中央放送と平壌(ピョンヤン)放送が同日、報じた。

祖平統は、さらに「第6回南北閣僚級会談と南北経済協力推進委員会(経協推進委)の第2回会議、金剛山(クムガンサン)観光の活性化に向けた第2回南北当局間会談は予定された日程通り行われるだろう」としたうえで、会談の場所については「北朝鮮が既に提案した通り、安全性が保障されている金鋼山地域で開くのが合理的」との立場を明らかにした。

しかし韓国政府は同日、緊急対策会議を開き北朝鮮に対して離散家族訪問団の交換を予定通り16日に行うよう求める促す一方「離散家族の訪問が延期されれば、閣僚級会談や経協推進委会議が開催されるとしても所期の成果を上げられるかどうか懸念せざるを得ない」との立場を表明。離散家族の再会が実現されない場合、食糧支援など対北朝鮮支援の再考もあり得ることを示唆した。

政府当局者は「北朝鮮側が延期の理由として『米テロ事件による韓国側の非常警戒に伴う安全問題』を挙げたのは納得できないことだ」とし、「大規模の民間レベルの交流は当面見送り、その代わり当局間会談は開きたい、というのが北朝鮮側の立場の模様だ」と述べた。

一方、北朝鮮の朝鮮赤十字会とテ拳道協会も同日午後、祖平統の談話と同じ内容の電話通知文を、韓国赤十字社と大韓テ拳道連盟にそれぞれ送ってきた。



金影植 spear@donga.com