10日、日本で狂牛病感染の疑いがある牛が先月に次いでまた発見された。厚生労働省は12日、「東京都で解体された牛の中で1頭が狂牛病に感染した疑いが出ていて、現在精密検査中」と発表した。
問題の牛は10日、東京都中央卸売市場で解体されたもので、2度の簡易検査で「陽性の疑いがある」と判定された。
厚生省は、18日から日本全域の牛を対象に狂牛病検査を行うという目的で、検査員たちの研修を実施中。狂牛病の疑いがある牛は、横浜検疫所で研修を受けていた検査員が東京から提供された牛の脳組織を検査する過程で発見された。
厚生省はこのような事実を直ちに東京都に知らせ、東京都は同日に一緒に解体された509頭の牛肉の流通を即刻中止させ、小売店に売り出された牛の内臓などの回収に取り掛かった。
農林水産省は、日本国内に保有している肉骨紛飼料をすべて焼却することにしている上、近いうちに「狂牛病安全宣言」をする予定だったため、今回二番目に狂牛病感染の疑いがある牛の発見は大きな衝撃を与えている。
日本では牛肉を給食の献立から除外させる学校が増えており、食堂での牛肉消費量も減るなど、 狂牛病による被害は広がっている。
沈揆先 ksshim@donga.com