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炭そ菌の恐怖、米全土に拡散

Posted October. 14, 2001 19:38,   

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12日、米ニューヨークで炭そ菌の感染者が新たに発生した他、ネバダ州リノ市付近で炭そ菌に対する陽性反応を示した郵便物が発見されるなど、「生物兵器テロ」をほのめかす恐怖が広がっている。

これと関連してチェイニー米副大統領は、オサマ・ビンラディン氏のテロ組織が炭そ菌と結び付いている可能性を示唆した。

米連邦捜査局(FBI)はこの日、ニューヨーク市NBCテレビ本社の女性社員、エリン・オコーナー(38)さんが、皮膚炭そ菌に感染したことが判明したことを受けて、フロリダ州で発生した他の3件の炭そ菌感染との関連性などについて調べていると発表した。

NBC放送の男性キャスター、トム・ブロコ氏のアシスタントだったオコーナーさんは、先月25日、ブロコ氏あてに届いた郵便物を開封した後、炭そ菌に感染したことが分った。

一方、ネバダ州リノ市付近にあるマイクロソフト(MS)の関連会社では、マレーシアから届いた郵便物から炭そ菌の陽性反応が出て、警戒令が下された。検疫当局は1回目の検査では陽性反応が出たが、2回目の検査で陰性反応が出たことによって、炭そ菌であるかどうかを判明するため3回目の検査を行っている。

ニューヨークタイムズ紙に届けられた郵便物の中からも炭疽菌が検出されたものと伝えられたが、検査の結果陰性反応が出た。

チェイニー副大統領は12日、PBS放送との会見で「ビンラディン氏の組織は、この数年間、生物兵器などを含む大量破壊兵器の確保に力を入れていた可能性がある」としたうえで「ビンラディン氏が関っている可能性を排除していない」考えを示した。

チェイニー副大統領は「捜査は進めており、炭そ菌の発生が偶然なものとして判明されるかも知れないが、私は疑い深い人」だと述べ、ビンラディン氏のテロ組織が背後にあるかも知れないという見方を強調した。

炭そ菌テロの恐怖が広がることによって一部市民らが炭そ菌治療用の抗生物質である「シプロ」を事前に買い求める動きを見せていることと関連し、トンプソン厚生長官は「政府は炭そ菌の治療に必要な抗生物質を十分確保している」と述べ、買い溜めをしないよう呼びかけた。

一方、カザフスタン共和国のステフノゴルスキーで旧ソ連の生物兵器工場閉鎖作業に関わっている米国人検査官らが、この工場のパイプから炭そ菌を発見したが、検査官らは炭そ菌に感染しなかったと、米国防総省と国務省の官吏らが12日明らかにした。



韓起興 eligius@donga.com