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ロシアが提案した代替漁場、経済性に疑問

ロシアが提案した代替漁場、経済性に疑問

Posted October. 15, 2001 12:27,   

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ロシアが、南クリル(北方4島)周辺水域での第3国のサンマ漁禁止をめぐり日本と最終合意する場合、韓国漁船に代替漁場を提供すると提案したが、その代替漁場は経済性に欠けているとの分析が出た。

海洋水産部(海洋部)当局者は14日、「ロシアが提案した代替漁場は、北クリル水域と周辺の沿海州漁場だと聞いた」とし、「しかし、ここはサンマ漁の水揚げ量が少ないうえ、遠すぎて経済的にマイナスだ」と述べた。

同当局者は「北クリル水域及び沿海州漁場で操業するためには、テスト操業を通じて経済性を先に把握しなければならない」と付け加えた。

海洋部と韓国遠洋漁業協会によると、北クリル水域は三陸水域に比べ漁船の移動距離が遠いため、経済面でマイナスになるうえ、水揚げ量も南クリル水域の25%にすぎないことが調査で分かった。

海洋部の朴徳培(パク・ドクべ)漁業資源局長は「沿海州海域はサンマが豊富な海域だが、韓国漁船をはじめ、他国の漁船が実際に操業したという記録がないことから、経済性については評価し難しい」と話した。

ロシア政府が今年、沿海州漁場で総3万トンのサンマを獲得するようクォーターの割り当てを決めていたが、国外を含めロシア国内でも入札に応じた事例がなかったと把握された。

韓国遠洋漁業協会側は「代替漁場として取り上げられている北クリル水域と沿海州漁場は事実上、操業が不可能な地域だ」とし、「あらゆる手段を使って政府が大詰めの交渉を通じ、南クリル水域と三陸水域でサンマ漁を可能にすることだけが、現在としては唯一の解決策だ」と強調した。



daviskim@donga.com