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斗山、ホン・ウォンギの技に泣き笑い

Posted October. 16, 2001 10:36,   

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天国と地獄は隣り合わせの距離だった。

プロ野球、斗山のキム・インシキ監督はこの頃内野手ホン・ウォンギに会うと、どんな表情をしたら良いか迷ってしまう。キム監督は12日現代とのプレーオフ1次戦で負けた後、「ホン・ウォンギの失策で負けた」と声を高くした。だが、13日の2回戦で勝利した後は「ホン・ウォンギのお陰で勝った」と言いながら賞賛を惜しまなかった。

前所属チーム、ハナとの準プレーオフで猛打を振るってMVPになったホン・ウォンギは大望を抱いて出場したプレーオフ1次戦では、股の間にボールを通す敢え無い失策で敗北の原因を提供した。彼はうつむいたまま同僚から肩を叩かれながら寂しげにスタジアムを離れた。

彼は1回戦が行われた夜、悔しさで一睡も眠れなかった。2回戦で名誉回復を図ったが、なかなか機会は訪れなかった。却って守備で依然不安な様子を見せ、打撃も空振りで終わるだけだった。「意欲が大きすぎて緊張したせいか、不要な力が入って攻守どちらもろくに出来なかったのです」。

7回、ノーアウト1塁の状況で打席に出て「今度こそ」と踏ん張っていた彼には、バントサインが送られた。緊張したせいか、2度もバントを試みたが相次いで失敗に終わった。1回戦の悪夢が蘇った瞬間、彼は現代投手キム・スギョンの5球目を受けて空に勝利を決める2点のアーチを描いた。「もうすべてが終わったと思って諦めたが、作戦の失敗が幸運に転じた」というのが彼の感想。

主力メンバーのキム・ミンホの怪我で電撃的に主力選手に選ばれたホン・ウォンギはポストシーズン最高のニュースメーカーに浮上した。チームの勝敗を決めている彼は、正規シーズン中に水原(スウォン)スタジアムには一度も出場したことがなくて適応に手を焼いたと本音を漏らした。反面、3次戦から残りの試合が行われる蠶室(ザムシル)スタジアムでは、対現代戦でエラー一つ記録したことがなくて自信に溢れている。

二日間、逆賊と英雄の二役を演じたホン・ウォンギ選手が今後はどんな様子を見せるか、期待される。



金鍾錫 kjs0123@donga.com