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ワシントン政界に広がった炭そ病の波紋

Posted October. 17, 2001 09:31,   

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米国の炭そ菌テロに対する恐怖がとうとう議会にまで拡散し、ワシントン政界を含めた米社会に大きな衝撃と不安を呼び起こしている。

米上院の多数党の指導者であるダシュル民主党院内総務の事務所に炭そ菌が入った郵便物が配達されたのは、事実上、米国の民主主義の象徴である議会を狙ったバイオテロを図ったものと解釈されているためだ。

先月11日、米国の資本主義と軍事力をそれぞれ象徴するニューヨークの世界貿易センター(WTC)とワシントンの国防総省の建物(ペンタゴン)が無残なテロにあったのに続いて、議会までも炭そ菌攻撃を受けるようになった現実に、米国民は驚きを禁じ得ずにいる。

ダシュル院内総務の事務所に送られてきた郵便物から炭そ菌が検出された事実は、15日ブッシュ大統領によって明らかにされた。ブッシュ大統領は同日、ホワイトハウスを訪問

したイタリアのベルルスコーニ首相との昼食会に先立って行われた記者会見で、最近の炭そ菌拡散事態に対する質問を受けて、このような事実を明らかにした。

例の郵便物は12日に議事堂付近にある総務の事務所に届けられた。これを開封したのは15日午前10時30分ごろ。何重にも包装された郵便物の中から怪しげな白い粉末状のものが出てくるや即、警戒がかかった。

現場に出動した検疫チームは、その場で二度にわたって行った検査で炭そ菌陽性反応が出るや、精密検査のためにこれをメリルランド州の陸軍研究所に送った。これを開封した職員を含めて、事務所の補佐官、秘書陣など数十人に対して疫学検査とともに、もしもの場合に備えて、炭そ病治療用の抗生剤であるシプロキサンを提供した。ダシュル総務の事務所も当然、直ちに閉鎖された。

ダシュル総務は別途の記者会見で、「こんな事件が発生し、非常に失望し怒りを覚えるが、上院での本来の業務は止めるつもりはない」と語った。

ダシュル総務の事務所に配達された郵便物には、ニュージャージ州トレントンの18日付けの消印が押されている。これはニューヨークのNBC放送局のニュースキャスター、トム・ブロコウに配達された炭そ菌郵便物の消印と同一のもの。よって、だれかがブロコウ氏とダシュル総務を相手に同時に炭そ菌入りの郵便物を送った可能性が高い。



韓起興 eligius@donga.com