最近、米国で広がっている炭そ菌入り郵便物撒布事件は、ニューヨーク、ワシントン、フロリダなどで発見された郵便物間で何らかの関連性があることが分かり、意図的な生物兵器テロの可能性が高くなっている。
米連邦捜査局(FBI)は16日、米民主党のダシュル上院院内総務とNBCのキャスターに届けられた封書のコピーを公開して、二つの封書に相当な類似点があると発表した。
どちらもニュージャージー州トレントン消印が捺されている上、筆跡と内容も酷似していることから同一人物が送ったものと推定されている。手紙には「米国に死を」、「アラーは偉大なる神」という表現が共通して書いてあるとされている。
また、ニューヨーク・タイムズ紙は17日、ダシュル総務に届けられた炭そ菌とフロリダ州のタブロイド週刊誌「ザーサン」の写真部長スティーブンスン氏を死亡させた炭そ菌の間でも類似点が発見されたと報道した。
ダシュル総務に送られた炭そ菌は、生物兵器として使えるほど非常に純度が高く、高濃縮の状態だったことからアマチュアではなく生物兵器の生産能力を保有している国で製造されたのではないか、という疑惑が提起されている。
フロリダ州で発見された炭そ菌もワクチンに対する耐性があるなど、同じく人工的に作られた菌の特性を持っていることが分かった。
イラク兵器視察団の指揮を取ったことのある国連のスパチェル氏は「フロリダで発見された炭そ菌を見ると、今度の事件が外国政府の支援を受けているとの疑惑がさらに強まる」とし、その端緒として炭そ菌胞子の大きさを挙げている。
韓起興 eligius@donga.com