最近手抜き工事で注目を集めた盆唐(プンダン)、一山(イルサン)、平村(ピョンチョン)、山本(サンボン)、中東(チュンドン)など首都圏5大新都市の開発は問題点もあるが、プラスの面も多い。住宅普及率の向上と住宅価格の安定、快適な住居環境づくりなど、都市計画の新たな地平を切り開いたからだ。
しかし、長期的な計画の下で進められたものではなく、政治的な目的によって急に作られた開発計画は様々な副作用をもたらしてもいる。
▲開発初期の功〓住宅価格の安定に貢献したのはもっとも最大の功績だ。短期間に30万戸あまりを集中的に供給することで、首都圏の住宅価格、傳貰(チョンセ、事前に一定の保証金を預ける貸し家)金の上昇ブームを押さえる上で決定的な役割を果たしたと評価されている。経済的な波及効果も大きかった。土地公社の「首都圏新都市総合評価分析研究」によると、5つの新都市の建設は約31兆ウォンの生産誘発効果をもたらし、12兆ウォンの付加価値を創出したという。また、建設労働者ら174万人に働き口を提供した。
住宅産業を競争体制に改め、消費者に住宅の選択の幅を広げたという点も欠かせない。
▲高い住居満足度〓国土研究院が最近、首都圏の住民を対象に住居満足度を調査した結果によると、新都市住民の住居満足度は盆唐地域の場合、回答者の75%が「大変満足」か「少し満足」だと答えた。満足度は山本73%、平村69%、一山55%、中東%など、既存の都市より高い。計画都市であるため、道路網や教育及び文化施設などが体系的にきちんと整っているためと分析される。
▲副作用〓開発費用を補充するため商業用地を過渡に割り当て、当初計画していた業務施設の誘致に失敗し、自足都市としての機能を生かせなかったのが大きな傷だ。生産施設などがなく、新都市はソウルに仕事先をもつ人々のベッドタウンと化した。短期間に多くの住宅を建設する過程で資材及び人手不足を招き、手抜き工事につながった。また、新都市の建設で、建設労働者の賃金と首都圏地域の地価も短期間で大幅に上昇し、90年代以降、新規アパートの分譲価格の上昇の主犯と目されている。
新都市の完成後、商業地域が本格的に開発され、ラブホテルや成人ナイトクラブ、酒場などの風俗営業店が乱立しているのも住民の不満要因だ。また、新都市建設以来、周辺の農村地域の都市化が急速に進むにつれ、アパート団地が雨後の筍のように登場し、新都市周辺に乱開発現象が現われているのも問題だ。
jinhup@donga.com