米軍の特殊部隊が、アフガニスタンに投入され、地上軍作戦が始まった。
▲地上軍投入〓米ワシントン・ポスト紙は、19日に米国防総省当局者らの言葉を引用して、陸軍特殊部隊の要員が、最近数日の間にアフガニスタン南部地域に投入され、米中央情報局(CIA)要員の活動を支援していると伝えた。
同紙は「現在、投入されている地上軍は小規模で、10年前の湾岸戦争時のような大規模な兵力が投入されることはこれからもないようだが、地上軍の存在は、2週目に差し掛かった空爆の転換点を意味する」と報じた。
国防総省の当局者らは、特殊部隊の任務は、アフガンのパシュトゥン人指導者らをタリバーン政権から引き離すというCIAの活動を拡大・支援するためのものだと語った。
同省当局者らはまた、特殊部隊が近く追加で投入されるとして、△偵察△航空機空襲のための目標設定△タリバーン民兵隊との交戦△タリバーン指導者とオサマ・ビンラディン氏など、テロ指導者らに対する直接攻撃などの任務も遂行可能である、と明らかにした。
これと関連して、イランの官営通信社であるIRNAは19日、米特殊部隊の兵力が、アフガンに進入し西部ヘラト付近で活動しているところをイランの記者らが目撃したと伝えた。イスラマバードのある欧米の外交筋も「米国と英国の軍人たちが、情報と人的資源を確保する作戦を展開している」と語った、とAFP通信が報じた。
▲北部同盟との共同作戦〓アフガン南部で特殊部隊が作戦を展開する間、北部では米軍が、タリバーンと戦う北部同盟と共同作戦を繰り広げるための準備を整えていると伝えられた。
北部同盟側は18日、「米軍の指揮官らが、2台のヘリコプターで北部同盟地域を訪れ、ドスタム将軍と共同軍事作戦について話し合った」と明らかにしたと、AP通信が19日報道した。
タリバーン側は19日、米特殊部隊の投入をうけ「我々は十分な対応態勢を備えており、さらなる爆撃を復讐の機会にする」と語った。
▲炭そ菌恐怖の拡散〓米国では18日、CBS放送の女性職員とニュージャージー州の郵便局員2人が、皮膚感染型の炭そ菌に感染したことがさらに明かになり、炭そ病感染者は合わせて7人(死者1人を含む)に増えた。炭そ菌陽性反応者は約40人にのぼる。
ケニアで、一家4人が炭そ菌に感染したことが確認されたのに次ぎ、フランス下院、駐日米領事館、読売新聞社、中国内の米国企業などに炭そ菌入りの疑いがある郵便物が配達されるなど、炭そ菌への恐怖が後をたたない。
韓起興 eligius@donga.com