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[社説]民心に「響く」ような答えを

Posted October. 31, 2001 09:38,   

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民主党内部が、10・25の再・補欠選挙の敗北、より大局的に見れば、民心離れの加速化にいかに対応するかをめぐって、連日論争を繰り広げている。一角では、来年の地方自治選挙および大統領選挙を控え、候補者を早期に擁立することがイメージ刷新につながるという。しかし、若手議員らは、根本的な党—政—大統領府の刷新を通じて、まず国民の心をつかまなければならず、刷新を度外視した候補者の早期擁立は、説得力に欠けたその場しのぎの策にすぎないと反論する。

民主党内のこのように意見の別れる「時局処方」論争は、気の毒にも候補群の政略的な権力闘争として映っている。もとより人的刷新や候補者早期擁立が、党内の人的比重を変えるため、候補群の利害関係に甚大な影響を与えることでもある。しかし、ただでさえ政権に失望し冷笑する国民の目には、身を切る思いで生まれ変わる姿を見せるどころか、「なわばり争い」を繰り広げているように映り、嘆かずにはいられない。

民主党内の論争が長引いて処方が遅れれば、ただでさえ離れた民心は、さらに背を向けてしまうだろう。党内の意見はいくつにも別れているが、一つ一致する点もある。まさに民心収拾が、至急かつ切迫した問題であり、さもなければ永遠に民主党政権が漂流してしまうだろうという認識だ。ここで答えを求めなければならない。冷えきった民心を急いで捕らえなければならないという共通認識の下、派閥や個人の利害関係を越えて、画期的な刷新処方を下す道しか残っていないということだ。

総裁である金大中(キム・デジュン)大統領にその責任と権限が与えられている。金大統領は、若手議員などの刷新要求に対して、いつもあいまいな解答で一貫した。断行時期をずるずる長引かせて、側近をさらに重用するやり方で、刷新とは逆行することもあった。それで、表向きは引き下がっている東橋洞(大統領の側近)の実勢も、依然として力を発揮するだろうという考えが消せなくなっており、そのために国民の失望はさらに深まり、党内の若手議員の不満の声は荒立たしくなるといった悪循環の連続だった。

政権は今、選択の岐路に立たされている。東橋洞系や特定の候補群の利害関係を越えて、国民に感動と共鳴を与える画期的な刷新を示さなければならない。それこそ一時しのぎではなく、生きるか死ぬかの決断で、党—政—庁を刷新することによって自己革新の意志を示し、希望を持たせなければならない。小利小我に執着しないで視野を広げ、一大刷新を断行することを願う。民心はそれを待っている。