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ヤンキース、10回サヨナラ勝ち 「あ!金炳賢」

ヤンキース、10回サヨナラ勝ち 「あ!金炳賢」

Posted November. 02, 2001 09:35,   

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実にむなしい試合だった。

1日(韓国時間)、ニューヨーク・ヤンキースタジアムで行われた米プロ野球ワールドシリーズ第4戦。東洋人としては史上初めてワールドシリーズの舞台に立った「原潜」金炳賢(キム・ビョンヒョン、22、アリゾナ・ダイヤモンドバックス)の気勢は9回裏までは天をつくほど上がっていた。

先発のカート・シリングの好投で3—1にリードしている中、8回にマウンドに立った金は両チームでもっとも若い選手のデビュー戦とは信じられないほど、上々の立ち上がりを見せた。3回裏の先制ソロ本塁打の主人公のシェイン・スペンサーをはじめに、スコット・ブロシャス、アルポンソ・ソリアノに繋がるヤンキースの右利きの下位打線は、金の切れのよい変化球と下から上に上がってくる剛速急にしきりに空振りをしていた。三人の打者を連続三振でしとめた。

9回にも金の気勢はおさまる気配はなかった。前の三人の打者があっけなく三振で退く場面をを目にしたヤンキースの右利きのトップ打者、デリック・ジーターは初球から奇襲バントを試みたが、3塁ゴロでアウト。ポール・オニールの打球はレフト前の安打になったものの、当たり損ねの安打で、バーニー・ウィリアムスは3球三振となる屈辱を嘗めた。

しかし、好事魔多しというのだろうか。最後の一人の打者を残した2死1塁の状況。金が投げた第一球がやや外角に抜けてはいたが特徴のない直球となり、ヤンキースの4番打者マルテネスはこれを逃さずフェンスを超える劇的な同点2ランを放った。おりしも、9回に入り、ヤンキースタジアムにホームプレートからフェンス側に強風が吹いたのも、金に不利に働いた。

金は相次いでポサダに四球、デイビッド・ジャスティスがセカンドのエラーで出塁し、2死、1、2塁のピンチを迎えたが、スペンサーを再び空振り三振でしとめ、試合は延長戦に持ち込まれた。ヤンキースは10回表から現役最高の抑え、マリアノ・リベラを起用して内野ゴロ三つで簡単にイニングを終え、ボールは再び金に戻ってきた。

気持ちを切り替えたものの、9回までの2イニングの間10人の打者を相手にし、45球を投げたのが大変だったのか、金の投球は8回ほど威力的ではなかった。ブロシャスとソリアノの打球はフライでアウトになったものの、外野まで飛んだ。結局、ジーターが4つのファールボールの末にプルカウントで打ったボールが右側のフェンスを辛うじて超え、延長10回裏のサヨナラ本塁打になった。

ヤンキースは2敗後2勝とし、7戦4先勝制のワールドシリーズの勝負を振り出しに戻した。金は今年のポストシーズンで5試合に出場し、9イニングの間4安打、3失点、平均自責は3.00となった。

アリゾナが第4先発、ミグエル・バチスタを、ヤンキースが第1戦の先発だったマイク・ムシナを投入する第5戦は2日午前10時に行われる。



zangpabo@donga.com