パーティーはまだ終わっていない。
米プロ野球大リーグは秋の祭典であるワールドシリーズが終わったら、熱気が冷めるのが普通。しかし、韓国人として初めて大リーグ優勝を味わった金炳賢(22、アリゾナ・ダイヤモンドバックス)と自由契約選手(FA)となった朴賛浩(28、LAドジャース)はこれからだ。シリーズ終了と同時にスタートしたストーブリーグの話題は何があるか。
◆優勝チームの抑え投手金炳賢の来年シーズンの年俸は?
残念なことに予想される答えは大リーグ最低年俸だ。金は99年韓国人としては史上最多の225万ドルで契約したが、4年間無条件で最低年俸をもらうことを約束した。今年の年俸は20万5000ドル。すでに3シーズンを出場しており年俸調整の申し込みのできる資格は得たが、チームを移さない限り交渉の余地はない。
しかし、アリゾナは「チームの未来」の金選手を放さないために、長期契約を申し入れる可能性が高い。この場合、金選手の年俸は10倍以上跳ね上がることも考えられる。年初、先任の抑え投手マット・マンタイは4年間2200万ドルで契約を結んでいる。
◆年俸より多い優勝配当金
金選手はシリーズ優勝と興行大当りの「主役」として、年俸の1.5倍の35万ドル(約4億5000万ウォン)相当のボーナスをもらう。米国の場合、ワールドシリーズ優勝チームが36%のポストシーズン入場収入を獲得することになっているが、 今年アリゾナに割り当てられる金額は1150万ドル(約150億ウォン)相当。このほかにも金選手は第4、5戦の逆転負けの原因であるものの、米国の全国レベルのスターに急浮上、国内の会社からCMの申し入れが殺到しているという。
◆優勝セレモニーは
アリゾナ選手団は8日、消防車に乗ってフェニックスで優勝を祝うパレードを行う。しかし、金はこの行事に参加せず、9日午後6時40分発のアシアナ航空便で韓国へ帰ってくる。国内滞在中、ファン向けのサイン会と年末のチャリティ行事など、公式イベントにも出席する予定だ。
一方、5日の第7戦はフェニックス市民の80%、ニューヨーク市民の53%を含め、3910万人のアメリカ人、世界で1億55万人の人々が試合を見守ったという調査結果が出た。視聴率23.5%、チャンネル・シェアは34%と、同日CBSで放送された米エミー賞授賞式の視聴率を2倍以上上回っている。