Go to contents

「俺達の勢いを止めるな!」

Posted November. 09, 2001 10:01,   

한국어

韓国サッカー代表チームのヒディンク監督は先月末、ヒディンク監督下の7期目代表リストを発表し、薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、22、ベルギー・アントワープ)と安貞桓(アン・ジョンファン、25、伊ペルージア)について「むしろ韓国につれ戻してトレーニングさせたい心情だ」と述べ、懸念を表明した。2002年ワールドカップでヨーロッパの壁を破る尖兵となるべき代表プレーヤー達が、所属チームでグラウンドではなくベンチを暖めてばかりいたからだった。

このようなヒディンク監督の気持ちを読み取ったのだろうか。

「ヨーロッパ派」の薛鐗鉉と安貞桓がアフリカとヨーロッパの強豪セネガル、クロアチアと立て続けに行う評価戦に臨む覚悟は並々ならない。この機会に次第に遠のくヒディンク監督の関心も取り戻し、「故郷」で素晴らしいプレーをして勝利を演出し、自信を回復してリーグに復帰し主戦力になることを狙っている。

疲れ知らずの体力とずば抜けたスピードを持ち、ヒディンク監督にかわいがられてきた薛鐗鉉。 薛はコンフェデレーションズカップの不振と8月の転地トレーニングでチェコに0—5で大敗して以降、スランプに陥った。そのため、8月9日開かれたチャンピオンズリーグ第3ラウンドのハルムシュタット戦で韓国人としては初めてゴールを決めるなどの活躍をしたにもかかわらず、突然のスランプにより以後ほとんど起用されることはなかった。自国リーグでも状況は殆ど変わらなかった。

従って、今回の国家代表評価戦で何かをアピールしなければならないのだ。特に、代表チームでチェ・テウク(安養LG)や李天秀(イ・チョンス、高麗大)などの後輩達が大きく成長していて、今回「健在ぶり」を見せ付けられなければ代表チームでもベンチ専門になりかねない。

安貞桓も状況は同じ。所属チームでコルドバらの陰になりこの5試合のうち4試合でベンチに残るなど出場のチャンスがなかなか掴めず、心身ともに疲れている。いつも暖かい声援で支えてくれる国内ファンの前で新たな跳躍の契機を作りたいところだ。安は昨年末、日本との評価戦で大きく成長した姿で先制ゴールを放って浴びたスポットライトを再現し、ヒディンク監督の信任も取り戻し、所属チームにも「俺を侮るな」と堂々たる姿を見せるチャンスを狙っている。

安も薛も、代表チームへの合流が遅れる関係でチームメイト達と息を合わせる時間がないため、10日と13日開かれるクロアチア戦にスターティングメンバーとして出場し、「ヨーロッパの壁」を越える先鋒隊になるものと期待される。



bae2150@donga.com