全国の観光ホテル業界がスロットマシーンとサウナ風呂の営業を許可しない場合、2002年ワールドカップ(W杯)に参加する選手団と国際サッカー連盟(FIFA)関係者らの宿泊予約をキャンセルすることを決め、波紋が広がっている。
「全国観光ホテルの危機克服のための非常対策委員会」所属の光州(クヮンジュ)や全羅道(チョンラド)にある観光ホテル(計40社)の代表らは9日、光州コリアナホテルで会合を開き、「政府が1993年にスロットマシーンなどの観光娯楽業を贅沢風俗業に決め付け、事実上営業停止になったことで、ホテル業界が深刻な経営難に苦しんでいる」と主張した。
彼らはまた、「スロットマシーンとサウナ風呂の営業を認めない場合、W杯韓国宿泊事業団とのFIFAファミリー客室予約契約を取り消し、W杯開催期間中外国人の投宿を拒否する」としている。さらに、「観光ホテルには贅沢風俗産業と決め付けて取り締まりを強化する一方で、江原(カンウォン)ランドには廃鉱地域の経済を再建するという名目で許可を出しているなど、釣り合わない政策を取っている」とし、「ホテル経営難の打開と観光産業の活性化のために観光娯楽業などを復活させる必要がある」と主張した。
観光ホテルの代表らはこの要求が受け入れられない場合、W杯関連予約の全面取り消しはもちろん、観光事業登録証を返上し観光ホテル事業をあきらめるなど、抗議に乗り出すことを明らかにした。
全国486の観光ホテル代表らは12日、ソウル韓国観光公社の前で「W杯投宿ボイコット」決起大会を開き、観光娯楽業を締め付ける関連法の改正及び行政規制緩和を促す予定だ。
全国の観光ホテルのうち、218個がW杯開催期間(5月26日〜7月3日)中にFIFAファミリー用客室約2万2000室の提供することで、FIFA宿泊代行会社である英国バイロム社と協約を結んでいる。
shjung@donga.com