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組織力の安定を図れ!

Posted November. 12, 2001 09:58,   

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あと200日。韓国サッカー代表チーム「ヒディンク師団」が行く道はまだ遠い。

韓国サッカー代表チームのヒディンク監督は10日、クロアチアとの評価戦第1戦で2−0の勝利を収めた後「当初考えていた構想が的中した。強豪との評価戦を通して戦力アップさせるという計画が実を結びつつある。今後もう少し磨けば、2002ワールドカップでよい成績を挙げることができるだろう」と満足げに話した。今後も強豪チームとの評価戦を通して戦力を最大化していきたい構えだ。

しかし、本報コラムニスト許丁茂(ホ・ジョンム)KBS解説委員は「ヒディンク監督がある程度成果を挙げたという点で否定はしない」としながらも「しかし、この日の勝利は韓国サッカーの進むべき方向性は提示してくれたが、行く道はまだ遠い」とコメントした。専門家らは、今後残された200日の間に韓国チームが補完すべき点として、組織力の安定化を第1に挙げた。

専門家らは、クロアチアとの試合で韓国選手が最前方から強力な圧迫守備を展開し、MFと守備ラインの連携で常に相手より数の上で優位にあったため勝利することができたと分析している。ディフェンスが安定していたため、攻撃でも自信を持つことができ、結果的に2−0で圧勝することができたというわけだ。

しかし、問題はプレーの安定性。この日は組織力がうまく機能したため勝利したが、8日のセネガル戦では0−1で負け、コンフェデ杯ではフランスに0−5で完敗、またヨーロッパでの転地トレーニング時にはチェコに0−5で完敗するなど、プレーの波が激しすぎると指摘される。これまで8勝5敗3引き分けと、殆どの勝利が強豪チームではなく弱いチームから勝ち取ったものである。

したがって、ベストメンバー25〜30人を絞り、ポジション別に消化能力を高める必要がある、というのが衆論。韓国の目標がワールドカップ決勝トーナメント(ベスト16)進出ならば、「ベスト11」に近い精鋭メンバーを選んで整った組織力作りに注力すべきだという指摘だ。

特に、韓国が選手個々人の能力に於ては先進サッカーチームより劣るという現状の下、個人の能力を伸ばすのには限界があることから、今後はこの日示したような組織力を持たせるのに重点を置くべきだと、専門家らは口を揃えている。

次に、攻撃ルートの多様化が挙げられる。現代表チームは、李天秀(イ・チョンス)や崔兌旭(チェ・テウク)らスピードのある選手らが左右サイドを突破し中盤にボールを送るという単調な攻撃に頼っている。MFから短いパスでつなげる中盤突破は、殆ど行われていない。世界トップレベルのチームを相手にするには、多様な攻撃ルートが求められ、ゴール決定力をつけるのも不可欠であると指摘される。



yjongk@donga.com