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癌治療に活用できる遺伝子伝達体量産へ

Posted November. 13, 2001 10:07,   

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金より数千倍高い遺伝子伝達物質が国内の研究チームによって開発され、大量生産に入った。ソウル大学化学科のパク・ジョンサン教授は12日、治療用遺伝子を人体の内部に運ぶ物質の「オコール」の大量生産に成功したと発表した。

「オコール」は脂質層がボールの形で重なっているリポソーム構造の物質で、遺伝子をボールの中に入れて人体の内部へ運ぶ。

パク教授は「5年間の研究の末、オコールを開発し、6月の『米国人間遺伝子治療学会』で発表した」とし、「当時は固体の形でmgの単位でしか作れなかった。しかし、液状の製造法を開発したことで10月からg単位の大量生産が可能になった」と明らかにした。

オコールはパク教授がソウル大学内のベンチャーとして設立した(株)ミコゲンを通じて生産、販売される見通しだ。

現在、国内で使われているリポソーム遺伝子伝達物質は全量米国から輸入されている。1mgの価格が約30万ウォンと重さ当たりの価格が金より数千倍高い。

遺伝子治療とは、損傷された遺伝子を正常な遺伝子に取り替えることで、糖尿病や癌など遺伝子異常による疾病を治療する方法だ。従って、何よりも疾病を起す遺伝子に対する研究と合わせて治療用遺伝子を人体の内部へ運ぶ物質の開発が重要だ。

パク教授は、「オコールはすでに商用化されたリポソームより遺伝子伝達の効率性が最低20倍も高い上、癌細胞にだけ選択的に遺伝子を運ぶ能力が優れ、活用価値が高い」と明らかにした。