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[社説]国情院次長の「リンチ」は事実なのか

[社説]国情院次長の「リンチ」は事実なのか

Posted November. 14, 2001 13:32,   

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国家情報院(国情院)の金銀星(キム・ウンソン)第2次長が「陳承鉉ゲート」と関連してMGIのキム・ジェファン前会長に暴行を加えたという一部の報道に驚愕を禁じえない。

金次長は以前、中央情報部で勤めていた時代から情報部の職員だった金前会長と知り合いの仲であったことが分かった上、 陳承鉉ゲート国中が騒がれていた時も両金氏の接触が報道され疑惑を醸したことがある。

このような状況で金次長が今年2月下旬頃、部下らと共にホテルの客室で金前会長に暴行を加えたとする報道まで相次ぎ、疑惑を膨らませている。

勿論、金次長はこのような報道を否認している。国情院の広報官室を通じ、報道は事実無根であり、金前会長と関連した問題で部下を動員して暴行する何の理由もないと釈明した。

国情院は暴行事件に対する監察を進めたが事実は隠蔽された監察室幹部が左遷させられた、という報道に対しも「定期人事の一環に過ぎない」と主張した。

我々は金次長の釈明が事実そのままであることを望む。なぜならば、報じられた内容が事実ならば、それは政府のメンツを潰すことであり、国情院の名前に泥を塗る恥ずかしい極まりない行為であるためだ。ひいては政府高官としての資格が問題になるだけでなく、刑事処罰が考慮されるべき事案でもある。

逆に途轍もない誤報だとすると、それもまた問題だ。

重大な問題であるだけに、政府と国情院としては一点の疑惑も残すことなく、前後の事情を徹底捜査を行い、国民的な疑惑へと飛び火しないようにする上で、名誉を取り戻す責務を持っている。それで、我々はまず辛建(シン・ゴン)国情院長が、一部の報道と「金次長の釈明」を徹底的に調べ、実体としての真実は何なのかを突き詰めて迅速に発表することを促す。

国情院のためにも、すでに報道され、野党が声明書を出して問題視している状況のなかで、真相究明を避けようとする印象を与えてはならない。

金次長は現職の身分で、「陳承鉉ゲート」の渦中に金前会長に会った事実だけは否定していない。国民はそれが適切で適法な行為であったかどうか疑問に思っている。金次長は、「(金前会長が)デマを飛ばすのを防ぐために警告の目的で会っただけだ」と述べた。

しかし、気まずい時点で世間の厳しい目を押し切ってまで会う理由は何だったのか、また、それが国情院の次長という職責と業務に見合った行為だったのか、常識的に納得しにくい。

さらに国情院が「暴行の如何」を内部的に調べたのかどうか、調べたとしたらどういう結論が出されたのかも明確にしなければならない。今回の報道や疑惑を徹底的に究明する事に政府の信頼や国情院の名誉が掛かっている。