英ザ・タイムズ紙は19日、オサマ・ビンラディン氏がタリバーンからも捨てられ、アフガン国内で家族および補佐官らと逃走中であると報じた。
同紙は、タリバーンが「ビンラディン氏がこれ以上我々の保護を受けていないだけでなく、受けられる領域の外にいる」と宣言し、ビンラディン氏は3人の妻と子供達、警護員および補佐官らとともにジープに乗りバンカーからバンカーへと逃避中であると報じた。
同紙はまた、ビンラディン氏が第3国に亡命するとすれば、亡命先は中東、特にアルカイダ組織の基盤である湾岸地域になるだろうと分析し、ビンラディンの妻の実家のあるイエメンが最も有力視されると指摘した。
米軍は、レーザー誘導マーベリックミサイルとバンカーバスター(地中貫通爆弾)でビンラディン氏一行が身を隠していそうな場所を徹底して爆撃しており、地上では800人の精鋭デルタフォース隊員が夜間透視鏡と閃光手榴弾などを用意してビンラディン氏の隠れ場の捜索に乗り出たと米時事週刊誌タイムが報じた。
一方、アフガニスタン北東部クンドゥズで抵抗しているタリバーン軍のバシル司令官は19日、国連の安全の保証を条件にタリバン兵撤退の方針を明らかにした。これにより、北部同盟をはじめとする反タリバーン勢力が近く南部の一部を除く殆どのアフガニスタン地域を掌握する見通した。
南部のカンダハルでは、部族長らが権力委譲問題を話し合う中、北部同盟軍とタリバーン軍が一進一退の攻防戦を繰り返した。
李基洪 sechepa@donga.com