「ごめんなさい、大先輩」
米プロバスケットボール協会(NBA)のルーキー、ザマル・ティンズリー(23歳・インディアナ)が「帰ってきたコートの皇帝」マイケル・ジョーダン(38歳・ワシントン)との一騎打ちでトリプルダブルを記録した。
今年、アイオワ大を卒業し、NBAに第一歩を踏み出したティンズリーは23日、インディアナ州のコンセコ・フィールド・ハウスで開かれたワシントン・ウィザーズ戦で19得点・11リバウンド・23アシストをマークし、110−103でチームの勝利を牽引した。
「不正守備」が無くなったことで個人技を発揮できるチャンスが無くなったせいか、 今季リーグに入って、トリプルダブルはティンズリーまでたった2回の記録しかなかった。今季リーグの1号トリプルダブルはクリーブランドのガード、アンドレ・ミラー(NBA入り3年目)。
同日の敗北でチームが8連敗に陥ったジョーダンとしては、15歳も年下のティンズリーの大活躍を見て、悔しがっているに違いない。若いチームメートがNBAに慣れていないことから、一人で孤軍奮闘しているためだ。ジョーダンは21得点でチーム内で最多得点をマークしているものの、26個のシュートを投げ8得点に止まるなど、彼自身のプレーもさえなかった。
ティンズリーが同日記録した23アシストはインディアナ・ベイサーズ史上最多記録。NBA史上最高記録は、スコット・スリルス(オーランド)が90年12月31日、デンバー戦でマークした30アシストで、韓国プロバスケットボールにおいては姜東熙(カン・ドンヒ、モビース)が今年2月、SBS戦で17アシストをマークし、最多記録を持っている。
ティンズリーのトリプルダブルは自分のためだけではなかった。インディアナは2クォーターまで46−50でリードされていた。ところが、3クォーターに入ると、流れは一変した。1m91のティンズリーが2mを超える長身の間を抜いて大活躍し、3クォーターだけで10得点に8アシストをマークすると、勝負はひっくり返された。
一方、東地区で先頭を走っているミルウォーキー・バックスはトロント・ラブターズとの試合で78−75で勝利、4連勝を記録した。
田昶 jeon@donga.com