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昨日、国家人権委が正式発足...人権侵害早くも91件受付

昨日、国家人権委が正式発足...人権侵害早くも91件受付

Posted November. 27, 2001 09:50,   

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国家人権委員会(委員長、金昌国弁護士)が26日に公式発足、人権侵害、差別行為などと関連した陳情の受付けを開始し、同日午後3時現在で91件の陳情が受付けられた。

しかし、人権委は、行政自治部と委員会の定員などについて意見の相違を縮めることができず、人権委員11人と設立準備企画団員27人だけで業務を開始、調査活動は当分困難な見通しだ。

同日、人権委があるソウル鐘路区寿松洞(チョンロク・スソンドン)利馬ビル5階の受付所には、業務開始1時間前の午前8時頃から約20人が殺到した。

1番目に受付けをした人は、ソウル大医学部の金容益(キム・ヨンイク)教授で「17日、忠清北道堤川(チュンチョンブクト・ジェチョン)保健所長の第1候補だったにもかかわらず、障害者であるとの理由で任命されられなかった」 とし、教え子のイ・フィウォンさん(39・障害3級)に代わって陳情書を提出した。

7番目に受付けをした民主労総は「段炳浩(ダン・ビョンホ)委員長など、労働者の大量拘束は人権侵害だ」とし、陳情書と共に世界61カ国7万8238人の労働者が署名した釈放嘆願書を提出した。

また、声優の梁芝雲(ヤン・ジウン・54)さんが、「エホバの証人」の教徒として、軍入隊後に銃を扱うことを拒んだため、抗命罪で拘束され収監中の息子に代わって陳情書を提出した外、天主教人権委員会も75年の人革党事件の捜査や裁判の過程であった人権蹂躪の徹底的な調査を求める陳情書を提出した。

これと共に「外国人労働者の家」の金海性(キム・ヘソン)牧師などが「絵の具会社」が「肌色」と表示することで、黒や白い皮膚の外国人労働者達に対する差別意識を植えつける」とし3件の陳情を出し、また「同性愛者人権連帯」も同性愛者2人が、軍隊と航空会社で差別を受けたと陳情書を提出した。

金昌国委員長は「調査委員不足という事実を承知のうえで、このように多くの陳情が寄せられたことは、韓国社会に人権の死角地帯がそれだけ多いということを反映する」とし「人権委が単に宣伝用機構に成り下がらず、人権が実質的に保障できるように政府が努力してほしい」と促した。



閔東龍 mindy@donga.com