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「監督からベンチ選手までまんべんなく把握しろ」 W杯各国の情報戦

「監督からベンチ選手までまんべんなく把握しろ」 W杯各国の情報戦

Posted December. 03, 2001 10:17,   

한국어

「相手を把握すれば方法が見えてくる」。

韓国を含め、サッカーの2002韓日ワールドカップ(W杯)本大会のD組に振り分けられたポルトガル、ポーランド、米国の代表監督は、組み合わせ抽選が終わった後、一様に「相手についてよく分からない」という言葉で、対戦相手についての評価を控えた。

D組に振り分けられた各国の監督は国際舞台でも相当知られている「華麗なる経歴」の持ち主たちだ。

ヒディンク韓国代表監督は、よく知られた通り98年フランス大会でオランダをベスト4まで進出させた名将。強力な優勝候補に挙げられるポルトガルのアントニオ・オリベイラ監督も国内リーグで2回も所属チームFCポルトを優勝させた名将だ。米国のブルース・アリーナ監督は2回の国内プロリーグ優勝と5回の大学選手権大会の優勝で「米国サッカー史上最も成功した監督」に評価される。86年以降初めてポーランドをW杯本大会に進出させたジャッジ・エンゲル監督は、試合の時はいつも「幸運のレインコート」姿で現れることで有名だ。

だが、監督の経歴やスタイルだけでは対戦相手の戦力を見抜くことができない。最近、これらチームの間で行われた試合がないからだ。そのため、W杯までの6ヵ月間、この4カ国の監督たちが繰り広げる「情報戦」も、試合結果に影響を与える重要な要因に働くものと見られる。

まもなく「頭脳戦争」を展開するチームは、9日に済州道(チェジュド)の西歸浦市(ソギポシ)で評価戦を行うことになっている韓国と米国。アリーナ米監督が「親善試合を通じて相手についてさらに知ることができるだろう」と言ったように、この試合は両チームにとって相手の戦力を探る良い機会だ。問題はこの試合で双方がどれぐらいの「カード」を見せるかだ。米国は欧州に進出した選手たちを除いてチームを構成する計画であり、韓国も「欧州派」は除外する。両国の監督は「戦力露出」の度合いをめぐって頭を悩ませるものと見られる。

来年3月に予定されていた韓国とポルトガルの評価戦は、キャンセルされる可能性が高い。W杯本大会を3ヵ月残した時点で、1次リーグで対戦するチーム同士に試合を行うのは、互いにメリットがないため。ポルトガルのオリベイラ監督は「状況が状況であるだけに評価戦はキャンセルされるかも知れない」と前もって釘を刺した。

この他、ポルトガルと米国は92年以来対戦したことがなく、ポーランドとポルトガルも86年メキシコ大会で対戦したきりで、残った期間に行われる激しい「情報戦」を予告している。



朱性元 swon@donga.com