Go to contents

千両役者の鄭先民、24得点!

Posted December. 18, 2001 09:22,   

한국어

女子プロバスケットチームの新世界(シンセゲ)クールキャッツが、頂上に向けて力強く羽ばたき始めた。

新世界は17日、ソウルの奨忠(ジャンチュン)体育館で行われた、ニュー国民銀行杯2002女子プロバスケットボール冬季リーグ戦で、現代(ヒョンデ)ハイペリオンとの開幕試合に84—78のスコアーで勝ち、順調なスタートを切った。

この日の勝利の主役は「新世界=鄭先民(チョン・ソンミン)」といわれているように、見事に24得点10リバウンド8アシストを記録した鄭先民。

前日、1億1000万ウォンで契約が決まり、年俸クィーンの座に就いた鄭先民の当初計画は、国内の舞台を離れ、WNBA(米女子プロバスケットボール)でのプレーに備えることだった。今年の4月、鄭先民は韓国選手としては初めてWNBAから公式に招待された。ところが、鄭の米国進出の決心は、最終的には変ってしまった。それは、彼女の所属球団から、最高の待遇を条件に残留を求められたことと、今シーズンの冬季リーグにWNBAのトップクラスの選手が大勢集まるというのが理由。「米国の舞台でプレーするのも重要ですが、WNBAのスターたちが韓国にやって来るということで、一緒にプレーしながらその腕前を体験するのも悪くはないと思ったんです。言うなれば予備テストを受けるようなものですね」鄭先民が、迷わず契約書に捺印した理由だ。

この日、鄭は、これまでとは様変わりしたプレーを見せた。どんなことがあっても、自分がすべての責任を取るかのように、意気込んでいた姿は見当たらなかった。

第2クォーターまでシュートの数が3回しかない鄭先民は、わずか4得点に止まった。今までの彼女なら、自分の前で相手の守備が幾重になってガードをしていても、シュートを投げないと気が済まなかった「癖」を捨て、チームメートにシュートのチャンスを与えるアシストの役に徹した。そうして、第2クォーターまで鄭は7つのアシストを加えており、これは現代チーム全員の記録とタイに並ぶほど。

さらに後半には、一変したプレーで相手を惑わせた。自分に対する相手のマークが緩んだ隙を狙って、今度は攻撃ラインの最前列に躍り出た。第3クォーターのスタートの合図と同時に続けて6点を追加した。

その気さえあれば、いくらでも得点できるといった勢いだった。ところが、そうした自信の裏側には、ボールに対する驚くほどの執着、つまり高度の集中力があったのだ。

64—67で相手にリードされていた第4クォーターの終了7分21秒前。現代のチョン・ユンスクがリバウンドを奪って倒れると、鄭先民は間髪を容れずに駆け込んで相手の手からボールを奪って、そのまま得点に結び付けた。

その直後、チームメートのスミスがイージーシュートをしくじると、いつのまにか後につけていっては、シュートの姿勢でわざと相手からファウルを奪い、2回のフリースローチャンスを勝ち取った。

第4クォーターに入り、鄭先民のフリースローで68—67の逆転に初めて成功した新世界は、続いて鄭のランニングシュートと、同じく鄭の手を離れたアシストがイ・オンジュとスミスの得点につながり、大きく点差を広げた。



金尙浩 hyangsan.donga.com