キャンパス性暴力加害者とされた大学生が、学校から退学に当たる最初の「除名」処分にされた。
ソウル大は10日に開かれた学内学生懲戒委員会(委員長・李鉉求副学長)で、性暴力加害者として申告された同校の休学生である李(イ)某氏に対し、除名懲戒処分を言い渡したと17日、明らかにした。
李氏は、本人からセクハラや性暴力を受けたと主張する同校と他校の女子学生8人の申告が受け付けられ、3月真相調査に入った学内「セクハラ・性暴力相談所」の懲戒要請によって、先月12日に懲戒委員会(懲戒委)に回付された。
懲戒委は3回にわたる会議の結果、被害者が多数で、常習性が認められる点などを理由に、除名を決めた後、総長承認などの手続きを経て、13日に李氏にこれを通報した。
除名は学校が学生に対して行う懲戒の中でもっとも程度が重い重懲戒措置で、除名された学生は再入学が許容されない。
ソウル大は、これまでキャンパスセクハラや性暴力事件が起こった場合、学生で構成された調査委員会の調査によって、加害者が公開謝罪文を提出したり、事案が重い場合には単科大内で自ら退学するように勧告する形で処理してきたが、学校が直接懲戒を下したのはこれが初めてだ。
しかし、李氏側は「女大生らと接触があったのは事実だが、強制性がなく、互いの合意の下で行われた」と述べ、学校の除名処分を受け入れられないとする立場を見せていて、法廷紛争に持ち込まれる可能性もある。
ソウル大関係者は、「相談所で徹底した事前調査を行ったし、懲戒委でも被害者と加害者を全員出席させて十分な論議と手続きを経た」と述べ、「今度の決定がキャンパス性暴力の再発を防ぐきっかけになってほしい」と述べている。
金昌源 changkim@donga.com