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アルゼンチンで大規模の暴動…「戒厳状態」を宣言

アルゼンチンで大規模の暴動…「戒厳状態」を宣言

Posted December. 21, 2001 10:30,   

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デフォルト(債務不履行)の危機に瀕しているアルゼンチンで、大規模な暴動が発生し、6人が死亡、100人あまりが負傷した。極度の政治不安に直面したアルゼンチン政府は19日午後(現地時間)、全国に戒厳状態を宣言した。

デラルア大統領は、ブエノスアイレスなど一部の大都市で発生した暴動がエスカレートして、全国に広がる動きを見せていることを受け、19日、緊急の閣僚会議を招集し、30日間の戒厳状態の宣言を議決した。

超緊縮財政で国民から不満の声が高かったカバロ経済財政相が19日夜、電撃的に辞任したのに続き、20日内閣も総辞職する見通しだと、現地のマスコミは報道している。

アルゼンチンは、1320億ドルの債務を抱え、国際通貨基金(IMF)の金融支援を受けるため、去年から厳しい緊縮政策を実施してきたが、国民の不満は募る一方だった。同日の大規模な暴動は18日、アルゼンチン政府がIMFの要求を受け入れ、政府支出を大幅に削減した来年度予算案を発表したことに触発された。

アルゼンチン政府は、動揺の拡大を防ぐため、700万ドル相当の生活必需品を暴動が起きた地域の住民に緊急配給することにしたが、アルゼンチンの労働組合は政府の戒厳状態の宣言に抗議して、20日ゼネストに踏み切ると宣言し、事態は近く重大なヤマ場を迎えるものとみられる。

米格付け会社大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、アルゼンチン政府が今後数週間内にデフォルトを宣言するものと予想している。



鄭美京 mickey@donga.com