「陳承鉉(チン・スンヒョン)ゲ−ト」を再捜査中のソウル地検は20日、辛光玉(シン・グァンオク)前法務次官を調べた結果、MCIコリアのオーナー、陳承鉉容疑者から金融監督院の調査や検察の捜査に関連して請託を受けていたこと、民主党のもと党員、崔澤坤(チェ・テッゴン)容疑者からの収賄の疑いを確認した。
しかし、検察は辛前次官に対し逮捕令状を請求すべきかどうかについては、まだ最終方針を固めてない模様だ。検察は「辛前次官が調べに前向きに応じておらず、捜査の進行が予想より遅れている」と話した。
検察は辛前次官が「崔容疑者から金を受取ったことはなく、会ったかどうかも覚えていない」と陳述しているが、崔容疑者は、明らかに代価性ある金品を提供したと陳述しているため、2人を向かい合わせて尋問することにしている。
辛前次官は19日午前、検察に出頭した直後、金を受取ったことを強く否定していたが、崔容疑者の金品届け先の陳述など、具体的な資料があることを知って、態度を変え、弁護人も何度か接見したようだ。
検察は、辛前次官と崔容疑者が、昨年5月、ソウルのPホテル和食店で会い、その場で金品が提供された。その後陳容疑者が加わって、金融監督院と社稷洞チーム(サジクドンチーム:警察庁調査課)の調査に関連する話が交わされたと明かしている。
検察はまた、辛前次官と崔容疑者が、昨年陳容疑者に対する検察の捜査が進行していた時(9〜12月)にも会って、賄賂が提供されていた手がかりを捉えた模様だ。
検察は金融監督院と社稷洞チームを調べた結果、辛前次官が実際にこれらの機関に影響力を行使した状況を多数確保した模様だ。
一方、辛前次官はこれらの陳述に反駁する状況資料を検察に提出した。
また検察は入院中の金銀星(キム・ウンソン)前国家情報院第2次長を、遅くとも来週初めまでには召喚する方針だ。
李明鍵 gun43@donga.com