「陳承鉉(チン・スンヒョン)ゲート」を再度捜査しているソウル地検は23日、国家情報院(国情院)の金銀星前第2次長が、陳承鉉容疑者から渡された4000万ウォンを使った証拠と、金前次長が陳容疑者事件に積極的に介入した事実を確認し、金前次長に対する逮捕状を請求することを決めた。
検察はとくに、金前次長が去年最高検察庁を訪問して検察高官らから陳容疑者についての内偵の進み具合を聴いた後、善処を要請した事実もつかんでおり、容疑が確認され次第、収賄と職権濫用または犯人隠匿などの疑いを適用することにしている。
これに先立ち検察は22日午前、金前次長を召喚し、陳容疑者がMCIコリアの金在桓(キム・ジェファン)前会長に渡したという4000万ウォン(10万ウォンの小切手400枚)を使った経緯と、昨年部下の職員に1000万ウォンを渡したうえで、陳容疑者に対する検察の捜査状況を把握するよう指示した経緯について集中的に追及した。
検察は臨時国会の会期が来年1月12日に終わるのを受けて、与党民主党の金芳林(キム・バンリム)議員など陳容疑者の金を受け取った疑いがある現役の国会議員らを順に召喚し調べることにしている。
しかし金前次長は22日夜までの段階では、「陳容疑者のことを知らず、金も受け取っていない」とし、金品授受と陳容疑者を助ける工作を行ったことなど、犯罪容疑のすべてを否定しているものとみられる。
検察は陳容疑者とともに、身柄を拘束した国情院の丁聖弘(チョン・ソンホン)前経済課長を金前次長と同席させたうえで尋問を行った。
丁前課長は検察で「金在桓容疑者から借りた10万ウォンの小切手400枚を金前次長が持っていた現金と交換した」とし、金前次長の犯罪容疑を否定したものとされる。
一方、検察は、法務部の辛光玉(シン・グァンオク)前次官を、大統領民政首席秘書官をしていた当時、元民主党党員の崔澤坤(チェ・テッゴン)容疑者(身柄拘束)から陳容疑者の金1800万ウォンを受け取った容疑(特定犯罪加重処罰法上の収賄)で、22日収監した。
検察はまた、昨年1月、陳容疑者が大邱(デグ)銀行の子会社の大邱相互信用金庫を買収する過程で、便宜を図るよう依頼を受け、陳容疑者から3000万ウォンを受け取った大邱銀行の金(キム)某常務の身柄を23日拘束した。
丁偉用 viyonz@donga.com