Go to contents

新世界クールキャット、「勝負を決めた1点」

新世界クールキャット、「勝負を決めた1点」

Posted December. 27, 2001 09:47,   

한국어

試合終了を告げるブザーの音と同時に審判のホイッスルが鳴った。

スコアは、71—70で、新世界(シンセゲ)クールキャットが1点をリード。選手はもちろん、すべての人々の目は、審判がどんな手信号を見せるかに集中した。

すでにチーム・ファウルにかかっている新世界にファウルが宣言されれば、国民(クックミン)銀行セーバスがフリーシュートを2回投げる機会を得て、勝利を固められる状況。

反対に、これまでチーム・ファウルを3つしている国民銀行のファウルだと判定されれば、ボールは新世界に渡され、試合はそのままで終了。

だが、その時、荒唐無けいな場面が展開された。一人の審判はルースボール・ファウルを宣言したものの、もう一人の審判は指2本を挙げて国民銀行のフリー・シュート2回を宣言した。

両チームの監督は自分のチームに有利なサインだけを見たかのように、2人とも顔色が明るくなった。

観衆がざわめく中、3人の審判が集まった。結論は国民銀行のタミー・シャトン・ブラウンのルスボール・ファウル。

新世界のイ・ムンギュ監督は、喜びを隠せず「行こう、行こう」と言いながら、選手たちに早速荷物を片づけるよう指示したが、国民銀行のパク・グァンホ監督はまるで「鈍器で頭を打たれたように」その場に立ちすくんでいた。

26日、ソウルのチャンチュン体育館で開かれた「ニュー国民銀行杯2002女子プロバスケットボール冬リーグ」新世界と国民銀行の対戦。

40分間にわたって繰り広げられた死闘の結果、新世界が71—70で国民銀行を下し、3勝1敗で単独首位になった。

シーズン初めに3連勝で気勢が揚がっていた国民銀行は連敗を喫し、3勝2敗で2位に落ちた。

リーグ優勝候補同士の対戦らしく、同日の両チームの攻防は激しかった。

新世界の特技は、チョン・ソンミン(18得点)と、外人選手センターのスクリーン障壁を利用したシューター、イ・オンジュ(22得点)の正確なシュート。反面、国民銀行はキム・ジユンとチェ・ウイジョンが、交代でポイントガードをしながら外人センターに鋭いアシストをする、確率の高いゴール下シュートに勝負をかけた。

新世界が勝機を握ったのは、試合終了をわずか20.7秒残した時だった。新世界は、チョン・ソンミンがゴール下を突破する過程で、馬山(マサン)女高の6年後輩である国民銀行シン・ジョンシャのファウルで得たフリー・シュート2回のうち一つを決め、1点をリードし始めた。

直ちに作戦タイムを要請してハーフ・ラインで攻撃を始めた国民銀行は、終了1.7秒を残してシャトン・ブラウンがシュートを放ったが、リングから外れ、その上ルースボール・ファウルまで犯して逆転の機会を失った。

一方、鋻州(チョンジュ)で開かれた現代(ヒョンデ)ハイペリオンと、クムホ生命パルコンス戦では、現代がサンフォード(23得点)の活躍に支えられて、73—65で逆転勝ち、このリーグで3敗後初めての勝利を挙げた。



田昶 jeon@donga.com