「不審船、北朝鮮と交信」 海上自衛隊が傍受

日本の防衛庁は東シナ海で２２日、沈没した不審船が朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）と交信した内容を傍受しており、米軍の通報で早くから同船を追跡していたと日本のマスコミが２６日、報じた。同船は今月初め北朝鮮の南浦港を出発したとされる。

産経新聞は、鹿児島県奄美大島沖の喜界島にある海上自衛隊の通信傍受施設が、不審船が沈没する４日前の１９日ごろ、同船が北朝鮮の無線通信を傍受したと報じた。

ＮＨＫは、鹿児島県鹿屋基地の通信傍受施設も２０日未明、不審船と北朝鮮との無線通信を傍受したと報じた。

当時、不審船が使った周波数は北朝鮮労働党が使っていたものと同じであり、音声ではなく機械式の信号方式だった。防衛庁関係者は「交信内容については公表できないが、覚せい剤など何らかの密輸に関与していたと分析される」と述べた。

一方、米軍は１８日の段階で、軍事偵察衛星で奄美大島沖に接近する正体不明の船をキャッチ日本の、防衛庁に連絡し映像情報を提供した。米軍はこの過程で「同船は今月初め北朝鮮の南浦港を出発した」と通報したとＮＨＫは報じた。

ksshim@donga.com