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アルゼンチン暫定大統領が辞任

Posted January. 01, 2002 15:37,   

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経済危機から始まったアルゼンチン情勢が、さらに深刻な政治的空白に走っている。

アドルフォ・ロドリゲス・サア暫定大統領(写真)は就任から1週間後の12月30日(現地時間)、辞任の意を表明し、暫定大統領の権限をラモン・プエルタ上院議長に渡すと発表したが、プエルタ議長はこれを断った。

これを受けて、アルゼンチンは経済危機の収拾に先立って、「無政府状態」から解決していかなければならない全面的な危機に陥った。

ロドリゲス・サア暫定大統領は30日夜(現地時間)、テレビで中継された国民向けの演説で「所属政党の正義党が、過渡的政権の経済危機の解決に向けた取り組みを積極的に支持してくれない」とし、「直ちに辞任する」と発表した。同大統領は「他の選択肢がなかった」とし、「暫定大統領の権限をプエルタ議長に渡す」と述べた。

しかしプエルタ議長は、数時間後の翌日未明、「健康上の理由で暫定大統領の職を遂行できない」と断った。

これによって、暫定大統領の権限は正義党所属のエドゥアルド・カマニョ下院議長に委譲され、カマニョ議長は31日、後継大統領選出のための緊急会議を召集した。

アルゼンチンの憲法は大統領職が欠位になると、議会が48時間以内に上下院議員全員と24人の州知事が出席する合同会議を開き、新しい大統領を選出するようになっている。

これに先立って、30日午前、ロドリゲス・サア暫定大統領は、経済危機の解決策を模索するため、14人の正義党所属の州知事に緊急対策会議を開こうと求めたものの、9人が参加せず、党の内紛の深刻さを見せつけた。



鄭美京 mickey@donga.com