北朝鮮警備艇が黄海の境界線を侵犯

朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の警備艇が，４日、再び韓国西方沖の黄海上の北方限界線（ＮＬＬ、軍事警戒線に相当）を侵犯した。

合同参謀本部（合参）は４日、１５０トン級の北朝鮮警備艇１隻が、同日午前０時１５分ごろ、延坪島（ヨンピョンド）の西側１２ｋｍの海上でＮＬＬを侵犯し、４．８ｋｍほど南下したが、３０分後の午前０時４６分ごろ北側へ戻ったと明らかにした。

北朝鮮警備艇のＮＬＬ侵犯は、昨年１２回発生しており、今年は初めて。

北朝鮮警備艇が侵犯したことから、韓国軍の高速艇２隻が緊急出動し対応したが、たいした軍事的な動向はなかったという。北朝鮮警備艇は、付近海域を移動している中国の漁船を追跡して調べた後、ＮＬＬの北側に戻った。

昨年発生した１２回の北朝鮮警備艇のＮＬＬ侵犯のうち、７回は中国漁船を取り締まるなど、確認するためだったとされる。

成東基 esprit@donga.com