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「傷ついた細胞が死なないと、ガンになりやすい」 ソウル大2教授が確認

「傷ついた細胞が死なないと、ガンになりやすい」 ソウル大2教授が確認

Posted January. 05, 2002 13:49,   

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韓国の研究陣が、高齢者層のガンの発生率が高い理由を、動物実験によって初めて明らかにした。人体の損傷した細胞が適時に死なないと、ガンに発展する可能性が高くなるが、老化が進むほど損傷した細胞を適時に殺すことができず、ガンが増加するというもの。

ソウル大医学部生化学教室の朴相哲(パク・サンチョル)、徐有信(ソ・ユシン)教授チームは、生後26ヵ月以上のネズミと、生後2ヵ月のネズミそれぞれ10匹に、DNAに損傷を与える有毒化学物質のアルキル化剤を注射したのち、肝臓の損傷程度などを調べて、このような結果を得ることができた。

研究チームによると、二つのグループの肝臓を検査した結果、損傷の程度はほぼ同じだったが、肝臓の組織検査で若いネズミは、細胞死(損傷したDNAを持つ細胞が自ら死ぬこと)が急激に増えた反面、高齢のネズミでは細胞死がほとんど起こらず、そのまま残っていた。老化したネズミのDNAが損傷した肝臓細胞は、放っておけばガンに発展する可能性がある。

このような内容は、世界的な科学専門誌「ネイチャー・メディシン」の最新号に紹介された。

アルキル化剤は、ばい煙や、たばこの煙などに含まれており、DNAに損傷を与える原因の中でも、最も身近な原因として知られている。

徐教授は「DNAの損傷に伴う細胞死を増やすことができれば、ガンの予防も可能であることから、今後、関連薬物の開発にも大いに役立つはず」と展望している。



李眞漢 likeday@donga.com