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大統領府の43歳、勤労福祉公団No.2に

大統領府の43歳、勤労福祉公団No.2に

Posted January. 05, 2002 13:49,   

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労働部傘下の勤労福祉公団の監査に、大統領府行政官が任命されたことで、同公団の労組(キム・セファン委員長)が、2日から4日まで、座り込みを行い、出勤阻止闘争を繰り広げた。

今回の人事は、金大中(キム・デジュン)大統領が、去年12月29日に、公務員人事を公正に実施するように内閣に指示した直後に行われた。そのうえ、3級相当の大統領府行政官が、通常2級が任命されてきた福祉公団監査に任命され、論議を呼んでいる。

勤労福祉公団によると、労働部は1日付で、同公団監査に大統領府民願秘書官室に勤めていた金吉聖(キム・ギルソン、43)行政官を任命したという。労働部は「大統領の指示により発令を出した」とし「詳しい事項は分かりかねるが、相応しい人物だ」と語った。

これを受け、福祉公団労組は、年明け初出勤の2日から4日午前まで、正門前で座り込みを続け、金監査の出勤を妨害したが、公団側が「今後、役員人事の際は、事前に話し合いを行う」と明らかにしたことで、同日正午頃に座り込みをやめた。

新任の金監査は、全羅北道高敞(チョンラプクト・コチャン)出身で、民主連合青年同志会組織局長や事務総長のあと、京畿道(キョンギド)議員などを務めた後、98年から大統領府で政務首席室や民政首席傘下の民願秘書官室などで勤めた。福祉公団労組は「能力を備えた外部の人間が任命されることを、無条件に反対するわけではない」としながらも「能力が検証されない人物が、事前の話し合いもなく福祉公団のナンバー2の地位である監査に就くことは受け入れられない」と強調した。

学界や市民団体などからも、金大統領が、内閣に公務員人事を公正に行うように指示してから、わずか3日で、大統領府行政官が、政府傘下機関の監査に任命されたことをめぐり、今後の人事の方向に懸念を表明している。

高麗大の廉載鎬(ヨム・ジェホ、行政学科)教授は「任期末を迎え、現政権が世話をしてやらなければならない人物が、かなり多いだろう。今回の監査任命の一件で、公務員の公正な人事方針が、無視されたとは言えないものの、今後の人事を見守らなければならない」と指摘した。

金大統領は、昨年12月29日、「人事において排除しなければならないことは、地縁や学縁などの親疎関係や依頼だ」とし「年明けに実施される各省庁の大規模な局・課長級の人事を真しな姿勢、能力、改革性の3つを基準に、公正に実施するように」と内閣に指示した。



異鎭 leej@donga.com