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テニスの 李亨沢、痛み克服し準々決勝進出

テニスの 李亨沢、痛み克服し準々決勝進出

Posted January. 10, 2002 09:28,   

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「谷が深いと、山が高い」ということばがあるが、江原道の山里、横城(フェンソン)で生まれた李亨沢(イ・ヒョンテク、26、三星証券)は、誰よりもこのことを痛感していたのだろうか。

去年、世界ランキング 60位から100位以下に後退する痛みを経験しなければならなかった李は、世界男子プロテニス協会(ATP)ツアー大会で、準々決勝に進出し、再跳躍に向けた力強いスタートを切った。

9日、豪州シドニーで行われたアディダスインターナショナル(総賞金40万ドル)男子シングルス2回戦。1回戦で、世界1位のカルロス・モヤ(スペイン)を破る番狂わせを演じた李は、世界82位で一時世界6位まで上がったことのあるカロル・クチェラ(スロバキア)を、たった3ゲームしか逃さず、2—0(6—1、6—2)で大破した。個人通算4番目のツアー大会準々決勝の進出となる。

新年から好スタートを切った李は、去年果たせなかった世界50位圏内への進入の可能性を確認したと評価されている。栄辱が交錯して試練を乗り越えられる力を得ることができ、攻撃的なプレーに変身し、誰と対戦しても勝てるという自信を取り戻したと、李は話している。

これからツアー大会とチャレンジャー大会で着実に成果を上げ、まず、メジャー大会の本選に直行できる100位以内に再進入した後、引き続き順位を上げていくつもり。

李は「数回、危機をうまく乗り越え、打ちたいところにボールが入っていた。最初は多くの負担を感じていたが、試合を重ねるにつれ、調子に乗ってきた」と話した。

同日、李は第1セットをスコア1—1で、強力なストロークと思い切ったネット攻略を展開し、ストレートで5ゲームを取り、機先を制した。第2セットに入っても、先に第1ゲームを奪われたが、安定したサーブリターンを盾に、5—2の差を付けて勝負を決めた。予選3試合と本選1回戦を相次いで行い、腰の痛みに苦しんだ李は、試合を前に、シドニーのチャイナタウンではりを打ってもらって出場する闘魂を見せた。

李はボダン・ウリヒラフ(チェコ)を2—0で破った米国の次世代エース、アンディ・ロジック(20)と10日、準決勝進出をかけて対戦する。李は去年、ロジックと2回対戦し、2回とも負けている。とくに去年5月、USクレイコートチャンピオンシップでは、決勝で対戦し、優勝を目の前で逃してしまった手痛い経験がある。

2000年、プロにデビューし、通算3勝を挙げたロジックは、世界15位で最高時速220kmを超える強力なサーブが売り物。

李は「ロジックはサーブがあまりにも強力で、手強い相手だが、自分にできるすべてを動員して雪辱を狙う」と決意を述べた。

一方、李はこの大会準々決勝に出場するため、同じ日に始まるシーズン初のメジャー大会、豪州オープンの予選はあきらめることにした。



金鍾錫 kjs0123@donga.com