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韓国銀行、公定歩合4%据え置き

Posted January. 11, 2002 10:45,   

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韓国銀行は10日、市中金利の基準になる公定歩合を4.0%で維持することを決め、低金利基調が当分続く見通しだ。

金融通貨委員会(金通委)は同日、1月の定例会議を開き、現在としては物価が上がる可能性が低いだけに「年3%と定められた2002年の物価上昇抑止線が崩れない範囲内で、経済回復にプラスになるよう通貨の供給量を適切に増やすことを決めた。

韓国銀行の全哲煥(ジォン・チョルファン)頭取は金通委の会議を終えた後、「内外の不安要因がくすぶっているが、実体経済の回復のために公定歩合を引き上げず、現在の水準を維持することにした」と明らかにした。

韓国銀行は昨年、景気回復を図るため公定歩合を4回にわたって1.25%ポイント引き下げた。

全頭取はまた、「景気回復への期待感から市場金利が上がるかも知れないが、早い景気回復が不透明なだけに、金利の上昇幅は小幅に止まるだろう」とし、当分は低金利基調を維持する考えを示唆した。

金融通委の発表の中で、低金利基調の維持とともに目立った内容は、韓国銀行が早い経済回復を促すために通貨の供給量を増やす方針を明らかにした点。韓国銀行は同日、適切な通貨増加率の予想値を、昨年の6〜10%から今年は8〜12%に上方修正した。例えば、昨年の1月から9月の間、約1000兆ウォンを流通させた市中資金を、今年は80兆〜120兆がさらに増やし1100兆ウォンを流通させる方針である。

韓国銀行の姜成大(ガン・ソンデ)調査役は、「政府の今年度経済成長率の目標が昨年の2.8%(暫定値)より高い4%と決められただけに、通貨量の増加率が小幅上昇するのは必至のことだ」と述べた。

金融研究院の鄭漢永(チョン・ハンヨン)博士はこれについて、「公定歩合を据え置くのは適切な措置」と評価した。鄭博士はまた、「内需の拡大、円安基調が続いていることに伴う輸入物価の上昇、ワールドカップ大会など、今後物価上昇の圧力が高まりかねない」とし、「この場合、選挙という政治的な要因に関係なく、韓国銀行が適切な範囲内で金利を引き上げることができなければならない」と注文した。

一方、全頭取はまた、一部の産業界から最近の円安(円に対したウォン価値の上昇)現象を心配する声が出ていることについて、「円価値の下落がやや心配だが、(円とウォン)の絶対的な相場の水準は心配していない」と述べた。



朴來正 srkim@donga.com · 金昇鍊 ecopark@donga.com