ブッシュ米大統領、「エンロン・ゲート」捜査を指示

先月上旬に破産した米エネルギー会社最大手の「エンロン」社とブッシュ政権の政経ゆ着疑惑がもちあがっている中、ブッシュ大統領は１０日、司法省に対して、この事件に対する捜査を指示した。

ブッシュ大統領は１０日、ワシントンでの記者会見で、「（エンロンの）レイ会長が大統領選で私を支援したことは事実だが、現政府はエンロンの従業員を保護するためにこの問題について充分な捜査を実施する方針だ」と発表した。

ブッシュ大統領のこの日の発言は、チェイニー副大統領がエンロンの破産直前にレイ会長をはじめ、エンロン社の代表らと６回会ったという内容が公開されて２日後に出たもの。チェイニー副大統領がレイ会長に会ったのは昨年春が最後とし、「レイ会長とエンロンの財政問題について話し合ったことは全くない」と話している。

しかし、この日エンロンが破産直前にオニール財務長官とエバンズ商務長官に緊急救済を要請したことが明らかになり、エンロン事件はホワイトハウスと政府を巻き込む大型疑惑事件として拡大しつつある。

ホワイトハウスのフライシャー報道官は、「レイ会長は昨年１０月と１１月に、両長官にそれぞれ二度電話をかけ、破産の可能性を知らせるとともに救済措置を希望したが、両長官は介入を拒んだ」と述べている。

韓起興 eligius@donga.com