ホワイトハウスは、エンロンゲートがブッシュ大統領にまで飛び火することを防ぐため、長官らとエンロンが接触した事実を自発的に公開する一方、ブッシュ大統領は徹底的に無関係を主張している。
しかし米国のマスコミは、ホワイトハウスに対する疑惑の視線を隠せずにいる。 これと関連し、経済週刊誌ビジネスウィークは14日、ウェブサイト通じ、ブッシュ大統領にエンロンゲートから自由になれる唯一の道は、彼が積極的にホワイトハウスの介入疑惑を解消していくことだとし、8つの質問を投げかけた。
一方、エンロンが経営破たんする4ヶ月前に同社内部で粉飾会計と経営破たんに対する深刻な懸念の声が具体的にあがっていたことが分かった。 これでエンロンの経営陣が故意に粉飾会計を隠し、社員をだました状態で会社を破たんに追い込んだというがい然性が続々と証明されている。
米下院のエネルギー・貿易委員会のビリー・タージン委員長(共和)は、エンロンの経営破たん4ヶ月前の8月に、同社の社員がエンロンのケネス・レイ会長宛てに送った書簡を入手、公開した。
この書簡によると、この社員は「会社が 『秘密のベール』 の中に損失を隠していることは、すでに普通の社員もみんな知っている。うちの会社は会計のスキャンダルに巻き込まれるだろう」と警告している。 しかし、レイ会長は「会社は再び成長に向かう」と社員をぎ瞞し、結局は破局を迎えることになった。