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ヒディンク号、米国に敗れる 北中米ゴールド杯

ヒディンク号、米国に敗れる 北中米ゴールド杯

Posted January. 21, 2002 09:43,   

한국어

「ゴール決定力の不足と守備集中力の乱調」

20日、米ロサンゼルスのパサディナ・ローズボウル球場で行われた2002北中米ゴールドカップ大会の韓国と米国の予選リーグB組の初戦。去年西帰浦(ソギポ)で1—0で勝ったことのある韓国サッカー代表チームはこの日、宋鍾国(ソン・ジョングク)のミドル同点ゴールにもかかわらず、試合終了間際に決勝ゴールを許し、米国に1—2の1ゴール差で敗北を喫した。

これで、韓国は準々決勝進出に向け、24日、キューバとB組予選の最後の試合を行わなければならない負担を抱えるようになった。韓国がB組2位で準々決勝に進出すれば、A組の1位と準決勝進出を争うことになるが、20日エルサルバドルを1—0で破ったメキシコが有力となっている。

対米戦で明らかになった韓国の攻撃と守備の問題点を集中的に分析する。

李乙容(イ・ウルヨン)—金南一(キム・ナムイル)—朴智星(パク・ジソン)など、ミドフィルダーラインを中心に、全体的に相手のペナルティー地域の近くまでスムーズにつながった。問題はゴール決定力。

まず、最終OFが、両サイドからセンタリングされたボールをうまく処理できず、ゴールキーパーの正面に行ってしまったり、ゴールポストを外れる場合が多かった。これはOFの力量にも問題があるが、OFにつながる最後のパスのタイミングに問題が多かったとの評価を受けている。センタリングであれ、スルーパスであれ、相手の守備ラインが完全に整った後、つながる場合が多くてOFがシュートのチャンスを作ることが困難だったと分析している。韓国がペナルティーキックを獲得した前半6分を除いて、一度も相手の最終守備ラインを突破できずミドルシュートに頼っていたのも、このためだった。

また、チャンスを活かせず逃してしまい、急いでそれを挽回しようとして気持ちだけが先立ち、より完璧なチャンスを作ることができなかった。キム・グァンミョン大韓サッカー協会技術委員は、「李天秀(イ・チョンス)を利用した逆襲攻撃に重みを置いたが、パスの速度が遅く、OFの崔龍洙(チェ・ヨンス)も身のこなしとボールキーピング力に問題があった」と指摘した。

米国のドノバンは試合後、「韓国守備ラインが瞬間的に気を緩めたのが、勝利の原動力となった」と話した。このように韓国の守備ラインは全体的に安定した組織力を見せたが、しばらく集中力が落ちて敗北を招いてしまった。普段、「たった一度のミスがただちに失点につながるのが世界の水準だ」と強調していたヒディンク監督のことばが現実のものになったわけだ。

また、韓国が先制ゴールを許した前半34分の状況は、オフサイドの判断ミスではあるが、攻撃に偏っていた韓国選手が相手の逆襲に瞬間的に油断し招いてしまった。米国の守備ラインからボカネゴラにまでボールがつながる間、車ドゥリ、李天秀、崔龍洙は互いにマークを押し付け、ボールの方向だけを追っていた柳想鉄(ユ・サンチョル)とキム・テヨンは、韓国陣営に入り込むドノバンに対する役割分担を明確にできず彼を逃してしまった。ヒディンク監督はこのような状況について「戦術的な問題だ」と述べた。

決勝ゴールを許した状況も同じ。数的劣勢に追い込まれてはいたものの、韓国DFがボールの動きだけを見守って右側がら飛び掛かってきたベアズリーを逃したのが、致命打となった。

コニング・ハムをマークしていた李栄杓(イ・ヨンピョ)が対応したが、すでに手遅れとなり、後で飛んできたイ・ウンジェも、相手のシュート範囲を狭めるには力不足だった。



鞖克仁 bae2150@donga.com