野党ハンナラ党は、朴智元(パク・ジウォン)大統領政策特別補佐官の返り咲きやDJP(金大統領−金鍾泌自民連総裁)会談、民主党・自民連・民国党の合併に向けた動きに関連して、金大中(キム・デジュン)大統領が「政界再編を試みている」とする見方をとり、政界再編をめぐる議論が拡がりつつある。
これに対し、大統領府は大統領の国政専念に向けた意志をゆがめる攻勢だと退けているが、民主党内で最大規模の議員集団である「中道改革フォーラム」が30日に李仁濟(イ・インジェ)常任顧問側にいわゆる「新3党合党」への参加を公式に提案するなど、与党内の合党派の勢力集めは加速化している。
民主党の宋錫贊(ソン・ソクチャン)議員は同日、党務会議で「政権継続のためには、支援勢力を伸ばさなければならず、2月末までに自民連など第3勢力を取り込んで、勢力の拡大に取り組むべきだ」と主張した。さらに、李致浩(イ・チホ)党務委員は議院内閣制についての公開話し合いを提案し、韓光玉(ハン・グァンオク)代表の参加も求められていると語った。
しかし、李海チャン(イ・へチャン)議員は、「(合党論についての話し合いは)大統領候補選挙への国民参加など党の改革案や政治日程と相反しているとみられる恐れがある」と反対した。
ハンナラ党の南景弼(ナム・ギョンピル)スポークスマンは、与党内に起こっている政界再編に向けた動きを金大統領の思惑が込められている「政権延長を図る陰謀」と述べ、「金大統領の今後の政局運営は、民主党内の側近を動員した政界改編と、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の表敬訪問の推進という両軸を中心に進められるだろう」と主張した。
南スポークスマンは、「民主党内の中道改革フォーラムは、金大統領の前衛部隊ということに注目する。政界再編に向けた作業は再起用された朴智元特補を中心に進められるとみられる」とし、「29日のDJP会談も政界再編を意味するものだという疑念をぬぐえない」と付け加えた。
これに対し、朴特補は記者懇談会で、「大統領は民主党総裁というポストから退く時、数回にわたって政治との決別や民主党を遠隔操縦し、政界再編を試みないということを表明した」とし、「大統領が約束を守れるように、支えていく」と述べた。
また、朴特補は「歴代政権をみても、現職大統領が選挙に介入して、政権継続を試みると、必ず失敗したことが分かる」とし、「大統領はその二の舞を演じるようなことは避け、経済など国政だけに専念する」と強調した。
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