Go to contents

[社説]李亨沢事件、背後勢力を隠すためにうそを?

[社説]李亨沢事件、背後勢力を隠すためにうそを?

Posted February. 04, 2002 09:19,   

한국어

各種のゲートと関連した権力の周辺人物らのうそにはもう聞き飽きた。いつかは明らかになることなのに、その瞬間を免れようとしてうそで国民を愚ろうする情けないことが繰り返されている。

珍島(チンド)近海の宝物引き揚げ事業に関連して、金大中(キム・デジュン)大統領夫人の甥である李亨沢(イ・ヒョンテク)容疑者を国家情報院(国情院)に紹介した李起浩(イ・ギホ)前大統領経済首席秘書官は初めは否定していたが、後にこうした事実を認めた。

李前首席がまたしも偽りを述べたことが分かった。初めは、「李容疑者の要請で、国情院次長に宝物埋蔵情報について事実確認をしてほしいと要請したが、その後、『確認した結果、事実ではなかったためにそのことを李容疑者に連絡した』という電話をもらった」と弁明していたが、車正一(チャ・ジョンイル)特別検事(特検)チームの捜査結果、それがうそであることが分かった。

当時、国情院の木浦(モクポ)出張所は、国情院次長に埋蔵可能性について根拠があるという前向きな報告をしたことが明らかにされた。李容湖(イ・ヨンホ)被告も埋蔵可能性を認める国情院の報告書を見てから事業に取り組んだことが分かった。

結局、李前首席が事件がさらに飛び火することを防ぐために偽りを述べた疑惑が膨れ上がっている。今ではだれもが知っていることだが、宝物引き揚げ事業には大統領府、国情院、海軍、海洋警察庁など国家中枢機関が介入しており、「国家事業」という話まで飛び回った。それほどのことなら経済問題を担当する李前首席が独断でこれを処理したとは考えられない。

当時の国情院長が知らないはずはなく、当然大統領秘書室長を通じて大統領にまで報告されたという話まで出ている。なのに、埋蔵可能性がないため、まるで李前首席が一人で終結処理したように弁明したのには釈然としない部分が多い。

特検はこの部分を徹底して究明し、金大統領も事実を語るべきだ。一家親戚による不正に角が立たない程度の謝罪一つでやり過ごそうとしてはいけない。不正そのものよりも、それを隠すためのうそが政権に致命的な打撃を与えるということを歴史は物語っている。