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政府、米説得で外交力総動員

Posted February. 04, 2002 09:19,   

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ブッシュ米大統領が1日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の通常戦力の後退と大量破壊兵器(WMD)輸出の停止を米朝対話の条件として打ち出したことを受け、北朝鮮が韓半島情勢が「戦争の境界へと展開されかねない」と警告するなど、米朝間の対立局面がエスカレートしつつある。

韓国政府は、韓半島周辺の緊張情勢を打開するため、今月20日に開かれる韓米首脳会談で米朝対話の必要性を強調する内容の共同コミュニケを発表するできるよう、外交力を総動員し米国との事前調整に取り組む方針であることが、3日までに分かった。

▲政府の対応〓韓国政府は、特にブッシュ大統領が、訪韓期間中に韓国国民に対して「米朝の対立構図が米国の対北朝鮮攻撃など、韓半島の安定を脅かす方向へと発展しないようにする」という趣旨で直接説明する案を設け、米側を説得する計画の模様だ。

政府当局者は「韓半島情勢で緊張が高まるのを防ぐため、ロシア、中国などの周辺国を通じて北朝鮮側に米朝対話に応じるよう促す一方で、米朝対話を誘導するためにも南北関係を一定の軌道に乗せる努力を並行していく」と述べた。

政府は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(2月16日)に合わせて10日に訪朝するロシアのプリコフスキ大統領特使を通じて、米国との対話を再開することを望む韓国政府のメッセージを金総書記に伝達する考えだ。

▲米朝の応酬〓ブッシュ大統領は1日、ホワイトハウスで行われたヨルダン国王との会談で「北朝鮮が友好のシグナルとして(休戦ラインに配備された)通常戦力を撤退させ、WMD輸出を中断するならば、北朝鮮と対話を始める」と述べた。

これに対して北朝鮮の朝鮮中央通信は、論評で「ブッシュ大統領の発言は米朝関係の改善に目的があるのではなく、我々を反テロ戦争の第二の標的に指定し、軍事的に制圧しようとする無謀な企図」だとし、「我々は米国と戦争をする十分な能力を持っている」と主張した。

▲韓米外相会談〓パウエル米国務長官は2日、ニューヨークで開かれた韓昇洙(ハン・スンス)外交通商部長官との会談で、北朝鮮、イラン、イラクを「悪の枢軸」と表現したブッシュ大統領の発言が、米国の対北朝鮮政策の基調を変えたのではないと説明したが、しかし北朝鮮が国際社会に脅威をもたらしているとしたブッシュ大統領の主張を撤回しなかったと、ワシントンポスト紙が2日、伝えた。

これと関連し、ウォルフォビッツ米国防副長官は2日、ドイツ・ミュンヘンで開かれた国際安保会議でブッシュ大統領の「悪の枢軸」発言に対して「(米)大統領が問題を規定したが、何かが決まったわけではない」とした上で、「大統領の発言から、ある行動に対して具体的な決定が出されるまでには、長い時間がかかる」と語った。

一方、丁世鉉(チョン・セヒョン)統一部長官が3日、KBS—1TVの「深夜討論」番組に出演し「北朝鮮が南側の4600万名を狙ってWMDを開発しているという見方は、多少論理的な飛躍がある」と述べたことに対し、野党ハンナラ党と自民連は、国民の安保意識を武装解除させる「妄言」だと非難した。



韓起興 eligius@donga.com