与党民主党の金槿泰(キム・クンテ)常任顧問は5日、「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を『悪の枢軸』と定義付けたブッシュ米大統領の発言が韓国と北朝鮮(南北)の和解と和平を発展させる太陽(包容)政策を揺さぶるようなことがあってはならない」と述べた。
金顧問は5日、国会の代表演説で、こうした考えを強調し「19日のブッシュ大統領の訪韓が韓半島の緊張緩和と和平定着の契機になることを心から願っており、米朝対話の再開に向けた具体的な提案が出ることを期待している」と述べた。
同顧問は「韓国民の努力で民主化が実現しそうな時点になると(米国が)安定を前面に押し出して独裁勢力を後押しした悲しい記憶を忘れることはできない」とも指摘した。金顧問は続いて「野党ハンナラ党の李會昌(イ・フェチャン)総裁は『税風事件(97年大統領選挙の時、当時のハンナラ党李徐相議員が主導し国税庁を通じて大統領選挙資金を違法に募金したとされる事件)』の時、実弟がかかわっていたにもかかわらず、謝罪の意を一度も示したことがなく、安全企画部(国家情報院の前身)の資金横領事件の時も全く謝罪の意を示さなかった」とし「責任は取らず、利益ばかり考える姿に国民は失望している」と非難した。
金顧問はまた「各種のゲートと名付けられた不正事件を見て、国民は憤怒し挫折している」とし「不正腐敗こそ必ず解決すべき公共の敵であり、腐敗の解消なしには国民の統合も、経済の再跳躍もない」と述べた。
金顧問はこれとともに△市場による企業への規制△ベンチャー企業の育成△グローバル化への積極的な対応△社会的な弱者の保護、などを強調した。
尹永燦 yyc11@donga.com