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[社説]またも息子の登場か

Posted February. 06, 2002 09:29,   

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金大中(キム・デジュン)大統領の長男の民主党の金弘一(キム・ホンイル)国会議員に続き、次男の金弘業(キム・ホンオプ)アジア太平洋平和財団副理事長も「李容湖(イ・ヨンホ)ゲート」に関係していたという疑惑が明るみになり、注目を浴びている。金副理事長と親しい間柄であった金ソンファン氏が、愼承男(シン・スンナム)前検察総長のもとを訪れて、李被告に対する捜査の中止を要請したという。金副理事長はこれを強く否定しているものの、疑問は依然として消えていない。

本紙は、金弘一議員が「李容湖ゲート」や「陳承鉉(チン・スンヒョン)ゲート」で名前があがるたびに、大統領の長男という身分に留意する必要性を強調した。大統領の息子ゆえ、あらゆる所から誘惑の手が伸びてくる可能性があり、従って格別に慎重に行動しなければならないと求めた。今回の金副理事長の場合も同様だ。金副理事長がいくら潔白だと言っても、一般の視線はそうとは思っていない。

そのうえ金副理事長は、金議員と同様「ゲート」に関連して、幾度にわたって名前があがっていた。辛光玉(シン・グァンオク)前法務次官に陳氏からの金を渡した民主党もと幹部の崔澤坤(チェ・テクコン)氏も、昨年末、検察に召喚される直前に金副理事長のところを訪れて、救命運動を行なった。また、李被告とともに株式投資をした某放送局のイ・チョルソン前部長も、金副理事長とは親しい間柄であったという。

愼前検察総長を訪問して、李被告に対する捜査を中止するように「圧力」を加え得るほどの人物なら、現政権の権力者といえども、そこいらの権力者ではなさそうだ。もちろん愼前検察総長は実弟である愼承煥(シン・スンファン)容疑者のために、自分が「圧力」を受けた事実はないと主張しているが、彼が弟に対する捜査を指示したのは事実だ。

まず、当事者である愼前検察総長が「圧力」用に使用したという愼承煥容疑者の預金通帳のコピーが存在するのかどうか、また誰が検察総長である自分を訪ねてきたのか、そして弟に対する捜査の指示はどういう経緯で行われたのか、などについて真実を明白にしなければならない。そうしてこそ、金副理事長への疑惑も晴れるのである。