50年前初の大会が行われた米PGAツアー、ビュイックインビテーショナルは、初期にはゴルフファンの関心を集められなかった大会だった。しかし、今は4大メジャーリーグ大会に匹敵するほどのテレビ視聴率を誇っている。まず、去年まで行われた49回の大会のうち12回もプレーオフで勝者が決まるほど、興味津々な接戦が繰り広げられた。また、ビュイックとスポンサー契約を結んだ「ゴルフ天才」タイガー・ウッズ(米)がプロデビュー以来、毎年欠かさず出場しているのも、大会の興行に一役買っている。
半世紀の歴史を誇る第50回大会(総賞金360万ドル)が8日(韓国時間)、カリフォルニア州トーレイパインズGCで開幕する。
今大会の最大の関心事はフィル・ミケルソン(米)が、大会史上初の3連覇を達成できるかどうかである。ここに、今シーズン、優勝を狙っているタイガー・ウッズが3年ぶりにこの大会の優勝タイトルを奪還し、シーズン序盤の不振を吹っ飛ばせるかどうかも、観戦のポイントの一つ。
先週のAT&Tナショナルプロアマのように今大会も、互いに異なる二つのコースとなっているトーレイパインズGCの南コース(7033ヤード)と北コース(6874ヤード)で交互に予選1、2ラウンドを行う。
トーレイパインズGCで行われた歴代PGAツアーレギュラー大会の34回のうち21回も、1打差で優勝者が決まり、そのほとんどが最終ホール(延長戦9番も含める)で勝負がついた。
主催側はまさにこの点を考慮して、第50回ビュイックインビテーショナルを記念するための「激戦場」をトーレイパインズGCに決めたという。
一方、今大会に出場する崔京周(チェ・ギョンジュ、シュペリア)は、2週間連続のカットオフ脱落から逃れるための決意を新たにしている。ソニーオープンで7位タイとなり、今シーズン好スタートを切ったが、フィニックスオープンとAT&Tぺブルビーチプロアマで相次いで予選脱落した崔京周は、今大会を転換の契機にする計画。崔京周は8日午前1時39分(韓国時間)、北コースの10番ホールからブラドリー・ヒュース(豪州)、カール・ポルソン(米)とともにティーオフする。
安永植 ysahn@donga.com