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米朝関係楽観の政府に批判の声

Posted February. 07, 2002 09:37,   

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ブッシュ米大統領が、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を「悪の枢軸」と定義付けて以降、米朝間の緊張が高まっているにもかかわらず、韓国政府が打開策を講じられないまま「米国が韓米首脳会談で米朝対話と太陽(包容)政策を支持する立場を示すだろう」という楽観的展望ばかり出しており、批判の声が出ている。

こうした政府の対処をめぐって、政界も党を超えた論議に出ず、与野党間の攻防にだけ没頭していて国内的にも混乱が加重される様相となっている。

▲与野党の攻防〓野党ハンナラ党の南景弼(ナム・ギョンピル)スポークスマンは、6日「韓米の協調関係には異常なし」という任晟準(イム・ソンジュン)大統領外交安保首席の発言について「外交当局の安易な状況認識を示した発言」だとし「政府高官のばら色の見通しが果たして現実的か」と批判した。

南スポークスマンは「ブッシュ大統領の訪韓時、表向きには意見の隔たりを露出せずに状況を収拾するはずだが、韓米間にできたギャップは狭められないだろう」と指摘した。

これに対し与党民主党の李ナク淵(イ・ナクヨン)スポークスマンは6日「ハンナラ党が新しい安保チームについて、根拠もなく非合理的な攻撃を続けている」とし「ハンナラ党の李會昌(イ・フェチャン)総裁が代表演説で約束した『党を超えた協力』が果たしてこうしたものなのかを聞きたい」と問い返した。

▲政府の対応〓政府は6日、丁世鉉(チョン・セヒョン)統一部長官が出席した国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、20日の韓米首脳会談を機に対北朝鮮認識に対する意見の隔たりを克服し、米朝対話・南北対話を活性化するための方策について話し合った。

崔成泓(チェ・ソンホン)外交通商部長官は、6日、政府中央庁舎で開かれた海外公館長会議で「韓半島の安定のためには対話が最善の方法だということにわずかの異論もない」と強調した。

ヤン性迵(ヤン・ソンチョル)駐米大使は記者懇談会で「米政府から北朝鮮のミサイルなどに関する具体的な証拠を提示されたことがあるか」という質問に「両国の情報機関間の協調関係が続いている」とし、両国間で北朝鮮のミサイル問題に対する情報交換が十分に行われていることを示唆した。

▲大使館への抗議訪問〓民主党の金成鎬(キム・ソンホ)、宋永吉(ソン・ヨンギル)、許雲那(ホ・ウンナ)議員と、ハンナラ党の金元雄(キム・ウォンウン)、安泳根(アン・ヨングン)議員らは、6日在韓米大使館を訪問、エバンス・リビア副大使にブッシュ大統領の北朝鮮への強硬発言を批判する内容の抗議状を手渡した。

この席で、リビア副大使が「(民主党が)ブッシュ大統領、個人を攻撃したのは遺憾に思う」と述べたことを受けて与野党議員らが「米国の一方的な北朝鮮政策に対する韓国民の懸念の声をそのまま伝えたもの」だと反発するなど言い争いがあった。

与野党議員らはこの日、米国と北朝鮮との対話を促す内容を盛り込んだ決議案を提出、7日の国会・統一外交通商委員会と本会議での可決を進めることを決めた。

一方同日、国会で開かれた政府と民主党との統一・外務党政会議で、民主党議員らは「政府の外交的対応に不十分な点があった」とし、政府がきちんと対応戦略を講じていないことに対し批判の意を示した。



李鍾鎡 taylor55@donga.com