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ヤグディンの演技に審判2人が満点評価

Posted February. 16, 2002 11:31,   

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音楽が止まったあと、アレクセイ・ヤグディン(22、ロシア)は両手を口についたまま目を閉じた。そして祈りをささげた。立錐の余地もないアイスセンターの1万5000人以上の観衆があげる熱狂的なかん声に彼は目を開け、勝利の「V」サインを見せながら氷に口付けをした。観衆席からは大きな声援とともに花束が投げられた。

ヤグディンは、技術点で審判全員から5.9を獲得し、表現力を表わす演技点では9人のうち4人から6点満点を得た。歴代冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで2人以上の審判から満点を得たのはヤグディンが初めて。

彼が、「不正判定疑惑」の利害当事国であるロシア出身だというのは何の問題にもならなかった。審判たちはヤグディンの完璧な演技に満点を与えるに全くちゅうちょしなかった。

ヤグディンは第19回ソルトレークシティー冬季五輪フィギュアスケート男子シングルの金メダルに輝いた。SP(ショートプログラム)で優勝したヤグディンは15日、ソルトレークシティーアイスセンターで行われたフリーでも抜群の器量で首位になり、大望の金メダルを首にかけた。

世界選手権大会3連覇(98〜2000年)に輝くヤグディンは、レオナルド・ディカフリオ主演の映画、「仮面の男」のオリジナルサウンドトラックに合わせて中世の剣闘士のような迫力いっぱいの技でリンクを圧倒しながら夢の演技を見せた。これで5位にとどまった98長野大会の雪辱も払い飛ばした。

一方、オリンピクオバールアイスリンクで行われたスピードスケート女子500メートルの2回目では、カトリオナ・ルメイ・ドーン(カナダ)が、37秒45、合計タイム1分14秒75で優勝、長野五輪に次ぎ2連覇を達成した。

ドイツから帰化したスペインのスキー英雄、ヨハン・ミューレックは、クロスカントリー男子10キロクラシカル、同フリーの合計タイムで争う男子複合で、49分20秒4で優勝、10日のクロスカントリー30キロに次ぐ2個目の金メダルを獲得し、ソルトレーク冬季五輪3番目の2冠王になった。この種目でトーマス・アルスゴールとフローデ・エスティル(ともにノルウェー)は49分48秒9の記録で同着し、クロスカントリ史上初めて銀メダルを分け合った。



金相洙 ssoo@donga.com