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江沢民専用機盗聴事件、中国内部の権力暗闘によるものか

江沢民専用機盗聴事件、中国内部の権力暗闘によるものか

Posted February. 17, 2002 11:38,   

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中国の江沢民国家主席の専用機に盗聴装置が仕掛けられた事件の火種が中国内部に飛び火している。

昨年9月、米国から輸入した江沢民主席の専用機、ボーイング767型機から27個の盗聴装置が発見され、米中両国間の外交摩擦にまで拡大していた同事件は、当初の米情報機関の関与説から最近は、権力の暗闘による内部の仕業だという説へと、急速に傾きつつある。

米国のワシントン・タイムズが15日報道した米国務省の秘密報告書では、江沢民主席の専用機に盗聴装置を仕掛けた人物が他ならぬ李鵬全国人民代表大会常務委員長だと推定、中国指導部内の権力争いの過程で盗聴装置が仕掛けられたという最近の観測を裏付けている。

李鵬委員長の妻と長男は国営電力会社の華能グループを家族会社に変質させたという疑惑をもたれており、次男は投資詐欺事件にかかわって抗議デモに悩まされてきた。超大型の三峡ダム建設工事関連の不正をめぐり、李委員長の名前が取りざたされている。自分の家族に対する江沢民主席の処理方針を知るために盗聴装置を仕掛けたといのが、ワシントン・タイムズの報道内容だ。

もし、李委員長が関与していたことが確認されれば、中国政治は混乱に巻き込まれる可能性が高い。これまで、中国政治は「江沢民—李鵬体制」と言われたほど、双方が互いを牽制する力のバランスを保ってきた。李委員長の影響力が弱くなると、双方の対立が表面化し、指導部内の権力争いが本格的にならざるを得ない。

そのようになると、李委員長は秋に予定されている権力交代を拒否する可能性が高い。素直に退く場合、家族の不正などを追及される恐れがあるからだ。

北京の一部消息筋は、李委員長が退くことを望む側が彼の勢力基盤を揺るがすために、盗聴装置の設置説を流した可能性も提起している。



ljhzip@donga.com